誰にしたって やっかいなうそをつき
いつか この世を去ってく

砂漠の風にタイガーが吠える
る・る・る……

ごらん 壁に飾った たましいを
あれは ヴィトンに売ってる
「むつかしいことは言わないで」
「だまれ」

神様、わたしは悪い子でしょうか?
ひと思いにね タイガー 痛くしないで
る・る・る……

まだランチやってるってさ 行こう
それと きみを愛してる
皮のめくれた くちびるに
ワセリンをぬる

かつてはぼくらが そうだったように
今も だれかが若く
皆 老いることにおびえながら老いる

神様、あなたもまた可哀想だ
ぼくは死ねば きっとあの子が
涙 流すさ

幸いな、あまりにも幸いな夕べ
選べないルートを ルートを 下ってく
さよならは ぼくたちに許された特権
気の抜けたビールで 今夜もグダってる

メランコリック きっとぼくたちを
救う者がやってくる

そしたら ぼくは言ってやる
「だまれ」

幸いな、あまりにも幸いな夕べ
ほら 今もルート音 ルート音 下ってく
さよならは ドアの外で待たせておいて
気の抜けたビールで 今夜もグダってる


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