初恋

幾度なく貴男に愛想尽かして
振り回され泣かされ嫌いになろうと努力した
でもね無意味ね、目を覚ませば
見飽きた筈の顔なのに、何度目かの初恋

特に好きでもない苦い出会いで
理想やタイプとは程遠いのに
でもね不思議ね、塗り潰され
赤青白黒でもない色に

行く宛なんてわかんないわ、ただね傍にいて遠くに連れ去って

貴男以外なんてね私はもう知りたくないの
知りたくもないのキスもこれ以上意味を持たない
わかってるの、わかってても好きになっちゃうの
また好きになっちゃうのダメね、隣で夢心地て
素直な寝顔に初恋です

貴男だけとの人生ではあるわけないでしょう、揺られた時も
でも寝付ける匂いは貴男だけ、声揃えて否定をしないで

彼の何を君らは一体知ってるの?何を知ってるて言うの?
優しく包み込まれる
わかってるって、わかってるけど愛しちゃうの
また愛しちゃうのバカね、日が過ぎ皺が増えて
彼に腕組む私がいい

行く宛なんてわかんないわ、ただね傍にいて遠くに連れ去って
だらしない貴男に引っ張られ、なんでだろう行けるどこへでも

それでいいの
貴男以外なんてね私はもう知りたくないの
知りたくもないのキスもこれ以上意味を持たない
わかってるの、わかってても好きになっちゃうの
また好きになっちゃうのダメね、貴男の癖が何故か
私の癖になったの、何度目かの初恋です