クレバス もどらないきみを きょうも わらっている
クレバス おおきなくちで ずっとずっと わらっている

いつもあるいてる へいたんなみちで
こどものころから あるきなれた みちさ

「ぼく」 「はな」 「そら」 「きみ」

あるひ とつぜんさ おおきな おとがしてね
まっしろで きれいな クレバスができたんだ

そこがみえないから ちょっぴりこわくて
あしが すくんだよ まっくらだね

「ぼく」 「はな」 「そら」 「きみ」

すいこまれるように あるきだす きみのかお
こうきしんに ゆがんだ おさないかお

もうにどと もどってこないって おもった
まっしろなクレバス うつむいて わらったかお ながめて

あのひ とつぜんさ おおきな おとがしてね
まっしろで きれいで

振り向いた君は 笑っている様に見えて 苦痛で捻じれた大人みたいな顔の 心が汚れた

「君」 「花」 「空」 「ぼく」

クレバス おおきなくちで ずっとずっと わらっている


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