面影を少し残すように
淡い花の色に染まる今

空ばかり見てつまずくなんてあの子らしくていいな
憧れるだけ憧れたなら次はあたしの番でしょう

そうやって積み重ねたふたり分の日々
止まった時計も指の先ひとつで動き出すよ

面影を少し残すように淡い花の色に染まれ
懐しむほどに薄れない 愛し声は今も響く あたしの中

春の手前で立ち止まるたび蘇る物語
助走をつけて飛び越えた夏 擦り剥いたヒザの痛み

何も消えはしないよ 零れ落ちても
いつかまた会えたら誇れるあたしでいられるように

ともしびを胸に秘めながら渡り鳥のように歌え
ココロまで二度とはぐれない 目指す場所が帰る場所があるから

夢を見るの 遠くなるの 夢中で走り抜けた道
未来のあの子の後ろ姿

面影を少し残すように淡い花の色に染まる
涙でふやけた胸の奥 愛し声が響く 響く

ともしびに今をくべながら渡り鳥のように歌え
ココロまで二度とはぐれない 目指す場所は帰る場所は
あたしの中 咲き続ける


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