この調べを手にとった理由はただ
あまりにも長過ぎる希有な冬を乗り越えるため

何度も奈落に落ちてしまって平衡感覚がバカになった
正しさを求めて矛盾していく思想の中で溺れて
踏み躪られて踏み躙って煌めいた物語の全て
積み木のように積み重ねた虚無が今にも崩れる

全てに 意味があって理由がある
そんなこんなで二十何年しおらしくてねえ笑っちゃうね
信じた楽園が地獄であっても
覚悟という名の諦念が僕の心を生かし続ける

いつでも繋がっている信じたい
絵空事は聞き飽きたんだ
最後の足掻きを
何回だって敗戦を重ねている
虚無に溺れたこの意思で狂った正義にもうさよなら

気が触れていたい


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