夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう

胸踊るものだけが 呼吸するこの季節に
取り残されて 置いていかれてみようよ

今日から季節が 次へまたいだと
空と匂いと君の顔で すぐわかった

二割増しの無茶とか ガラにない背伸びとか
春秋冬の三つで溜めた 助走をいざ
一つの呼吸のたび君は 綺麗になった

忙しない だらしない 今までない 二度とこない
果てしない夏の予感

夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう

5倍速ですべてが 駆けてくこの季節に
例えばほら、永遠でも 見に行こう

僕らが跡形もない 3000年後も
何ひとつ変わらずに 夏は謳いだす

だけど今は僕らの順番だから
できる限りさ長引かせるよ 気長に待って
このひと夏の蓋がとれるほど 詰め込むよ

昼と夜 視線と恍惚と 臆病と覚悟を ごちゃまぜたプールで

君のせいにして 僕は愛を歌う
恋のせいにして 僕は愛を誓う

いくつもの夢たちが 今夜破れても
君と僕なら 勝てないわけない気がした

「夏の氷と魔法は 溶けるのが早いんだよ」と
少し涼しくなった夜みたいな横顔で 君は言うんだよ

夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう

不確かと不自由だけ 抱えた僕らのこと
輝かすのが 得意な季節

夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう

異端者も 科学者も 夢想家も 解けたことない
命題を今僕たちの手で

胸踊るものだけが 呼吸するこの季節に
いついつまでも 取り残されていようよ


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