盛る青空 寄せる小波
君を目がけて こぼれる太陽

やがて色づく 紅葉を揺らし
ほてった頬を 撫でる 風よ

佇む 間に
季節は 巡って
またひとつ石段をのぼる

美し 国を
造りたもうた 神々たち
どんな 未来(さき)を
見つめ添えた 四つの印
春と 夏と
秋と そして冬の

六花を溶かす 手のぬくもりを
つなげて渡る 凍る 闇も

誰もが 消えても
残って ゆくもの
そこにある いつまでも永遠に

美し 国で
生を授かった わたしたち
どんな いまを
紡ぎ刻む 恵みの中で
夏の 秋の
冬の やがて春の

芽吹くほほえみ ほころぶ莟
かそけき命 包むように

始まりの季をくりかえし


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