座り込む猫みたく空にただ震えてる
冴え渡る空気の中 逃げよう
汚れた水みたいな怯えがにじむ夢が
覚めた時みたい
(否定的だ、今の僕。)
 
 
茶色い靴をはいて冬の夜 外へ出る
明るい唄をくちずさみ 歩いた
雪の中でクルクルまわりだし踊る僕
寝ころびたい衝動に駆けられたら
 
 
雪に咲く花を食べ僕はただ眠るんだ
 
雪に咲く花を食べながら僕はただ眠りたい
 
 
かじかんだ君の手が冷たくて気持ちいい
(このままずっとそばにいて。)
昨日と違う僕の手の中で溶けてゆく
なまあたたかい水に溶けた
 
 
ゆきがあとすこしだけ
ふりつづけてくれれば
いろはすぐに
とうめいに ほら、
ゆきがあとすこしだけ
ふりつづけてくれれば
いろはすぐに
とうめいにほら
かわるよ。

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