時は満ちた 風に融け土に溶けて無へ 灰に染みた穢れすぎた魂放て
夥しく儚く咲く白菊に その躯を委ねたなら 浮かべたならば

黄泉への道標が記された 川辺の石音さえ聴こえる

流され流れた日々の悔恨も泪も せせらぎがそう
優しく撫でるように包むように忘れさせるから

心よどうか穏やかに 久遠の虚ろの中で 思考の刻みを止めて優しく眼を伏せ

腐敗の大地 暗く濁る澱み逝く昊 生命さえ口を噤む世界を壊せ
華々しい誘惑に満ちた粉に その手を伸ばしたなら 掬ったならば

天への階段へと導かれ 扉が雲を別けて顕る

傷つき傷つけたあの感触も悼みも 幻惑がそう
優しく撫でるように包むように忘れさせるから

心よどうか穏やかに 久遠の虚ろの中で 思考の刻みを止めて優しく眼を伏せて

噫 聲が遠い場所で囁いてる 噫 人は原罪から逃れえぬ
懺悔など意味も無く故に空しいものよ

悦楽も歓びも棄てて 限りなく溢れる哀しみを抱いて

心よどうか穏やかに 久遠の虚ろの中で 思考の刻みを止めて優しく眼を伏せ

神々よ慈悲の鞭で 解放を与え賜え 永遠に揺らぐ事の無い眩き境地を

時は満ちた 風に融け土に溶けて無へ 灰に染みた穢れすぎた魂解き放て

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