部屋の隅っこも宇宙の端っこも
たいして変わりはないだろひざを抱え
曇り空の洗濯物みたいな気持ちで
矯正器具を付けた歯で笑う そんな毎日

声を聴かせて ヘッドフォンの向こう側に救いがあるの?
歌を聴かせて やせっぽっちなこんな歌にしがみつく

世界が終わる頃 生まれた俺達は
消えない虹を見て途方に暮れていた

籠の中閉じ込められた青い鳥は
自由になりたいなんて思っていない気がした
“ヘッドフォンチルドレン”俺達の日々は
きっと車に轢かれるまで続いてゆく

声を聴かせてヘッドフォンの中になんて救いはないよ
歌を聴かせてそんなことはわかってるよわかってる…ああ

大げさな女の子が心の傷を自慢してる
あんな奴とは違うと唾を吐いて見てみないふり
不意に人にぶつかって 不意に音楽が途切れて
自分が自分じゃなくなる気がして車道にうずくまる

世界が終わる頃 誰かが吐き捨てた
チューインガムのように路上に貼りついて

「どうして飛ばないの?」不思議そうな君の顔
ごめんね 初めから羽なんてなかったよ

世界が終わる頃 生まれた俺達は
消えない虹を見て途方に暮れていた

世界が終わる頃 誰かが吐き捨てた
チューインガムのように路上に貼りついて

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