矢面に立つ胸に 三度、朝を迎える
誰かが望むように 呼吸は止めさせない

無数に開いた この風穴は
いつしか耐えがたき声を
受け流すようになる

矢面に立つ胸に 病める詩を迎える
それがまた血となりて つま先を持ちあげる

矢面に立つ胸に その額を迎える
何も語りかけずに 決して触れないように

やがては見捨てられた 浜辺の朽木の様に
どうだっていい そんな風に思うんだ

その胸を 貫くのが 誰かの悪意ではないように

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