裁判は僕の知らない深い夜のうちに
決していて明日を奪う
反論の機会もなくそれに従う日々
仮面をつけた判事が笑う
あいつそれきり僕の姿など目に映らないようにして
足のぬかるむ道を行くように陰鬱と湿った同じ日を繰り返させる
無駄とは知りながらスプーンで抜け穴を
掘っているんだ手伝うかい?
高くそびえた塀の外側は新しい陽がさすのだとか
使い古して朽ちる寸前のここに流れる時間より乾いてるんだろ
声を打ち消す鉄槌の音が ああ…
あいついつまで僕を押しとどめ罰を負わせるんだろう
それは夜ごとに僕にくだされて身に覚えのない罪が暴かれる裁判
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