色褪せた 風鈴の
寂びた音(ね)に 微睡(まどろ)んで

小耳を峙(そばだ)て時を駆けて
懐かしき想い出を奏でる

この心輝いて 夢路を辿る
誇る
向日葵は光纏い
在りし日の少年を 優しく抱いて

流れ行く せせらぎよ
昔日(せきじつ)に 誘(いざな)って

薫り起ちぬ 夕暮れに
涙したは 何時の頃か
眼を瞑れば 母の唄
遠き日々にまた惑う

この心輝いて 夢路を辿る
誇る
向日葵は光纏い
在りし日の少年を 優しく抱いて

あの夏にもう一度 戻れたのなら
遥か彼方へと夢を叫び
谺(こだま)するその声を
忘れはしない

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