やがて雨はやみ 木々達が騒ぎ出す
待ちきれず鳴きだした 気の早い初夏のセミ

見上げれば雲一つない どこまでも高い空
焼け焦げたアスファルト 踏みしめ歩いてく

いつか忘れてしまうさ 誰かの面影なんて
今は胸の奥にそっと しまいこんで

青きあの夏の思い出 すりへったままの靴で
がむしゃらに走り続けてた 明日を夢見て
誰かの為に生きることなんてできやしなかった
突然の夕立は 忘れろ と僕に語りかけた

やさしい思い出さ あれから3度目の夏
あの頃は見えなかった 光の中へ向かって
歩いてゆく

青く鮮やかな面影を強く強く握りしめて
今は迷わず進んでゆける そんな気がする
あの日と変わらぬこもれびが少し眩しく見えはじめて
ここからまた始まってゆくんだ
明日へ向かって

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