繰り返しの日常に答えなどないから
悲しみに暮れるだけ
中学卒業のアルバムに刻んだ淡い願い
思い出して揺れる胸

芽生えてしまった感情を分かっているくせに放棄して
自分で作った愁情に浸らないでよ
プラスマイナスの勘定で量っているうちに
心まで染まってしまったその色は
君じゃないだろ

闇雲に塗るキャンバスにイメージがないから
ドス黒く濁るだけ
去年三回の分割で買った画材では未来など描けません

落としてしまった破片だけ探す暗中の道すがら
拾った希望がこの胸にハマらなくても
掛け違った現状を嘆くのならば後にして
気を抜いたその一瞬で消えてしまうから

街を飾った緑が光る夏の青い春を
赤く染まった秋にも凍る冬の刺さる白を

芽生えてしまった感情を分かっているくせに放棄して
自分で作った愁情に浸らないでよ
プラスマイナスの勘定で量っているうちに
心まで染まってしまったその色は
君じゃないだろ

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