氷の中で 眠り続ける国
何も動かない
時を刻むのをやめた
右目は今を左目は過去を見る
立ち止まるたび 身体の軸がブレる
鏡の中で笑い続ける顔
似ても似つかない
嘘で塗り替えちまった
右手は光左手は陰の中
口にするたび言葉は価値をなくす
今 何かを 捨てるのさ
濁る水の流れを 緩やかに 照らして
白い夜の帳を鮮やかに汚して
暖炉の中で灰になる花束
名前も知らない
語らずに 問い続ける
入り口はなく 出口のない街に生きる
目を瞑るたびイメージはリアルに映る
濁る水の流れを緩やかに照らして
白い夜の帳を鮮やかに汚して
隠して 逃がして
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