腫れた瞼、
自分でも可笑しいくらい。

昨日までの
悲しい出来事さえも

優しかった祖母の記憶とか、
囀る青い鳥が死んだ日の事とか。


少し焦げたトーストに溶けるバター
庭で採れたクレソンを添えたサラダ。

赤いソファー
ゆっくりと腰を掛ける。
白いカーテン
揺らす風が頬を撫でた。


君が焼いたbiscuit
鞄に詰め込んで
地図は持たずに
今日は何処へ行こう?
昨日までの憂鬱と決別を。

町並みをぬけて。
喧騒を逃れ、
風車が回る丘を横目に。

君の帽子を
南風、歌と共にさらう。


ふわり、ふわり
羊毛は舞う。

収穫祭を鐘が告げた。


夕立の後 雲間が裂けて
夏の星座が瞬くのを待つ
君はその瞳を決して反らさずに強く。

その両の手を水平に掲げ
鳥のようなそのしなやかさ
今の僕には羨ましくさえ写るけれど…


『いつかね、君か、僕かが先に空に向かったなら、
居なくなった事実より一緒にいた日々を思い出していたいよね?』

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