ほら、また報せが届いた。
渇いた喉を締め付ける様な
すれ違う移民の子らも
行く先さえ知らぬのだろう。

逆巻く砂塵に臆する事無く、
隊商は西へ進む。
足跡、たちどころに風にさらわれて
消え行けど、それも運命でしょう。

華やぐ日々に誂えた
リースがそれを飾る
さよなら、風葬の果てに
尊き人の下へ。

運綿と続く金色の海原の先
何を見るでしょう?
傷癒えぬ者の灯火が
煽られ消える夢を見る日々。

その両の手のひらは涙を拭うにも、
一掬い水を汲み、そして差し出すにも、
況してや傷口に優しく触れるにも、
些か血に砂に汚れ過ぎたのでしょう。

砂漠に咲く赤い花は
凍える夜に花開く
涙を糧に根を伸ばし
憂いを讃えている。

砂漠に咲く赤い花を
一輪、君に譲ろう。
一夜に消えた亡き国の愛しい人に。

弔いに、

手向けに。

 ROCK LYRICをフォローする!

フォローすることでROCK LYRICの最新情報を受け取ることが出来ます。

歌詞リンクURL  ⇒

※この歌詞をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。

   The collapsing garden.-顛末には最上の花を-へのコメント

まだコメントはありません
  歌詞閲覧履歴