突然 会話が 足を引き摺るように
ぎこちないんだ
たぶん 明日からの独りの暮らしが
ボクらは気になりだした
一緒に過ごせるいまが とてつもなく大切なんだ
言葉は失っても せめて キモチは
残酷なチャイムに 掻き消されたくなどない
レールは夜空にまで ずっと続いて見えた
どうしても祈らずにはいられない
絶対に この次も 笑顔で会えるように なんて
真剣に呟いている
キミを乗せた電車は赤い点になってしまうのに

はなればなれが苦しいのは判るけれど
信じているんだ
迷いもなく キミに惚れた事実に 思惑は入り込めない
小さなことが どんどん頭の中でふくらんでは
この距離が そそり立つ壁になっていく
無情だけど 始発は 早くなんかはならない
ホームがゆがんだみたい 宙に浮いている感覚
どうしても祈らずにはいられない
絶対に この誤解も 笑顔になってくれるんだ と
何度でもいいきかせている
窓の外の光景に焦りを紛らわせながらも

耐え切れないとか 無理しているとか
海も谷も擦れ違いも
峠を越えたら憶い出だった

キミとの時間に いつかは 終わりというものが
なくなってしまえばいいのさ
いいはずさ




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