もう恋なんてできない程に
心の泉は枯れ果てて
ついつい口を突く恨みがましさ
越えていくための支えが欲しい
そして
腐ったぼくは
鋼鉄の鎧を身にまとう
それで保っている自信なんていう
幻なんだ
現在の強さは
真昼の月が薄いように
きっと不安だらけさ

疑いで辺りを視れば
心の動きが鈍くなる
しらない間に段々楽になっている
いつまでも迷路でまごついている
どうして
軋んだ胸が
幸福の写真を破るのか
それに浸っている気分だったら
甘えの中に埋もれるだけ
満ちていく月を眺めたら
きっと自分を知るだろう

思いきり気持いい
そう感じることをすればいい
小鳥の啼りが
聞こえるようになれるから

そして
しぼんだぼくも
来年の春を待てるだろう
それで守っていた自信なんていう
幻じゃあない
別の強さを
夜明けの月を目指すんなら
きっと傷は癒る
いつか引いていく悲愴感なら
ありがとうで済んでしまうことさ
満ちてく月を眺めたら
そっと自分を生きよう


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