出て行った足音が
濡れていた
何時(いつ)までも
ドアを見つめ
動けず
捨て台詞の針が跳ぶ
幾度も繰り返すだけ

残された
赤い傘の記憶も
緩やかに煙る
街の白さも
塗り潰せるわけもなく
此処で
拡がるだけで

Raining Blues
たそがれには
土砂降りの笑顔を
抱き締めていた

Raining Blues
幻にBurst, ooh

あの時も
雨に窓が咽(むせ)んだ
今も きっと
ガラスの向こうで
瞳は
飛び散る水の中にさえ
面影を捜すのか

Raining Blues
たそがれにも
曇りひとつもない
胸をかかえ

Raining Blues
憧憬(あこがれ)は Past
想い描いている
遠い日の二人

気付くのが遅すぎた
もう二度と逢えない No

Raining Blues
幻に Burst
外は冬の匂いに
染まり始めた

Raining Blues
幻に Burst

Raining Blues
憧憬(あこがれ)は Past
ひとりよがりのまま
踏みにじって

Raining Blues
憧憬(あこがれ)は Past

Raining Blues


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