もう
どこにも
行かないで
彼方(あなた)の傍を
離れずに
暖めて
どんな壁も
這い上がって
泪の痕(あと)を
拭わずにいる
つもり
去り往く月日に
逆らえる者は存ない
と
肩を竦(すく)めていた
昨日より
重ねた総てを
使い果していい
と
さえ
云える
その微笑み
応えたい
退屈だと
ひたすらに
避けてたことも
何故か
灯(あかり)を
ともす
逢えなくても
毎日を
託せる程の
力が
通うせい
射し込む光を
奪わない者は存ない
と
瞼 細めていた
視線より
叶える望みは
同じ場所にある筈
と
願う
その祈り
を
掲げたい
長い間
待ち続けた彼方が
耐える
苦しみを
きっと
きっと包む
よ
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