電車の窓から見える景色 流れていく無数の光
沢山の人の憂鬱引きずりながら 急行は先を急いだ
「帰る場所なんてどこにあるのだろう」馬鹿げたセリフ繰り返していた
寂しさはずっと 消えはしないだろう 体の一部のように
僕の中 生きている気がした
あなたもきっと 僕の知らない日々の その中で
同じように寂しさを連れ 生きているのかなぁ
「こんな風にあなたも僕の事を思い出すときがありますか」と
心の声ぼやいた
バイバイだけじゃ バイバイできない いつまでも あなたを忘れない
野暮な言葉が胸に滲んで広がる この夜空のようにどこまでも遠く 深く
愛とはきっと 自分への愛情より多くを
惜しむ事無く 相手に注ぎ続け育む事
注ぎ育んでいく その途中で 手を止めた 心貧しき者
震える手を見ていた
電車の窓から見える景色 朧げに重なり映った自分
あの日の僕はもうそこにいなくて 不意に窓から目を背けた
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