空が大きな飴に見えました
食べたいけれど一人じゃとても届かなそうです
頬を刺すような寒い夜でした
独空的パレイド―。
原色だらけのお菓子のお城で
ココアはとってもとっても飽きたし
たまには炭酸なんかもね、良いなんて
板チョコが好きでチョコアイスは嫌だ
不思議の森の中のレストランに
おしながきなんてありません
ケーキを食べるには丁度良い気温
フリルがいっぱいいっぱいな衣装と、硝子の靴をはいてみた
僕は何時でも一人きりだから、暗い空には慣れています
見飽きていくのがとても怖いから、甘い絵の具を散りばめました
流れる泪をすぐに隠してました、誰かにバレたくないから
そっと右手を胸にあててみました、その誰かは一体どこですか?
こんなに寂しい夜は何時も
コーラにこんぺいとうを散りばめて
僕とお月様だけの秘密です
右のポケットにそっとしまいました―。
見上げた夜に浮かぶ星も
手を伸ばせばすぐにでもつかめそうで
独空的な物語に織姫はいません
左の頬にはそっと泪が―。
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