薄明るい空 タクシーを拾う246で
酔った客がつけたドライバーの顔のアザ
濡れたガラス拭って まがったビルを見る
空に寂しい街のエンジンが燃えてる

新しく出会ったあなたを想って
帰る家のない街のなか眠そうに走り出した夜明け
最新ニュースが無力なぼくに突きつける
無数の問いかけから逃げていられない生活

ぼくを覆い尽くした悪い冗談や孤独と争う毎日
変わる時代きしむ街になお強く あなたを追いかけている

月に偉大な一歩標して笑っていた
アポロの時代に描いたふるい未来の終わり
泣いてばかりの世界 神が試す街
犠牲あふれかえり さしのべられた手と手

ぼくを覆い尽くした悪い冗談や孤独と争う毎日
変わる時代きしむ街になお強く あなたを追いかけている
いつまでも静まらない風を胸に まだ旅を続けてる
もういちど 善や悪や愛や妬みのぼくにチャンスをください

「闇に闇を追い払うことはできない
それができるのは光のみ」
こころに火を灯しドライバーにお金を払い
タクシーを降りて 冗談渦巻く街に紛れこむ


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