ふくらむスカートを 右手でおさえて
スピードを上げてく二人乗り
初恋の坂道を

君の肩のむこうから 今、夕暮れが来たのさ
いつのまにこんな男らしい背中になってたの?

スピードを上げて! ふたりの恋
いつか見た町が茜色に染まっていく
ねえ、もしかして 今「好きだ」って言ったの?
風の音で聴こえなかったよ

わたしもきっとあの頃より だいぶ大人になったから
自然に君の背中につかまることができる
君と初めて出会った小川を渡る橋をすぎて
ふたりはまるでちいさな風になったみたい

スピードを上げて! ふたりの恋
今までのまわり道を無駄にしないように
ねえ、風の匂いがなつかしいね
君も同じ気持ちでいるかな

瞳とじれば
ちいさな頃のふたりが
夕暮れの空をほら 駆けてゆく!

この次のカーブを曲がったら
ガードレールの向こうに海が見えてくる
ねえ、もしかして 今「好きだ」って言ったの?
風の音で聴こえなかったよ
ねえ、もう一度言ってみせてよ

初恋の坂道で

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