目に見えないものだけで それもトランク一個分で
丘の上のちいさな部屋に住む
窓の外には海辺や 花が見えるワケでもなくて
ただただ 色のない壁がつづく

時計はもうすぐ 円じゃなく、線にかわる
そして ぼくはルー・リードを歌う

決して震えるほどの 寒さではないにしても
ぼくはきっと 春には間に合わない
朝日のままのライトで ハムサンドをほおばって
まだ 幼い少女の きみに会う

時計はもうすぐ 円じゃなく、線にかわる
そして ぼくはルー・リードを歌う

目をあけたまま 見る夢
幼いきみが生んだ ぼくは
前の世界に ルー・リードを歌う


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