天気予報では雨と言ってたのに
今日はカラっとして降りそうにないな
折り畳み傘を持ってきたボクは
何だか損をした気分だったんだ

待ち合わせ場所の変な像の前
少し遅れてきたキミが手を振った
「さてどこ行きましょうか」
「湖が見たいな」
近くの公園にあった気がするな

アオの木苺を噛み潰し
酸っぱいなぁと頬をアカく染めた
まだ早いよとボクが笑うと
それでもいいのとふくれてる
まるでそれはボクらみたいだな

赤い木苺も枝から落ちたら
誰にも気づかれず踏んづけてしまう
廻るときの中やっと出会えた
ボクらアオくたっていつかは

黒い黒い黒い雲が
僕たちを包んで
暗闇が僕たちを襲うんだ
今にも泣きだしそうな
キミと空模様

どしゃぶりの雨にうたれながら
持ってきた傘をとりだした
無言のままの傘の中
一瞬、キミとボクの目があった
ボクらこれからどうなるのかな


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