ねぇ、きっと僕らは忘れるだろう
昨日までは大事だった物も
だからせめて見えなくなるまで
遠くから手を振っていて
あぁ、冷たい風が肌を刺す夕暮れに
吐いた溜息は白く濁って行く
街の灯りは少し遠くに見えて
ゆっくりと走り出す
不意に頭の中 伝えそびれた
言葉達が浮かんでは消える
ついさっき迄は隠れていたのに
ねぇ、きっと僕らは忘れるだろう
昨日までは大事だった物も
だからせめて見えなくなるまで
遠くから手を振っていて
いつか涙溜めて見てた夢 何を意味してたの?
声はまた震えて
ねぇ、瞼の裏に焼き付いたまま
その姿が、形が消えないんだよ
今でもまだ微熱は取れずに
僕を離さない
ねぇ、きっと僕らは忘れるだろう
今日この時も明日には過去なんだ
今度は少し悪足掻きする様に
強く名前を呼んでいて
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