いばらの道を傷つき歩くのは
噤みの少女言の葉禁じられた
寡黙に燃ゆ決意の瞳が
雄弁に怒りを物語る
鳥よ花よ地を這う虫よ
私はここにいると
伝えて暁届けて黄昏
身体は裂かれ《血は咲き》千々に穢れて《刻まれ》
それでも心《気高く》高潔なまま《静かに》
いばらの迷路を歩くの
言葉無くし伝わらないなら
包丁で裂いて魅せてあげる
紅く深い私の中身
清き純血の色
覗いて感じて心の宮殿
ドレスは破れ《乱れて》瞳は潰え《闇夜に》
それでも心《気高く》高潔なまま《静かに》
いばらの廃園歩くの
言の葉を尽くしても
胸臆(きょうおく)は届かない
肝心なものひとつ
掴めないまぼろしか
身体は裂かれ《血は咲き》千々に穢れて《刻まれ》
それでも心《気高く》高潔なまま《静かに》
無言の叫びを懐(いだ)いて
いばらの迷路を歩くの
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