確かに僕は見たんだ
黒いもやの中に
優しい光の軌跡が
僕を包み込んだ

夏が過ぎるようにして
指先離れた
僕にとっての救世主
それがキミだった

ベランダ越えた向こう側に
連れて行ってくれた
風に揺れ動く背中
夏の残像

この夜は
なんか 不安だ

かすかに聴こえた気がした
綺麗なハーモニー
でも僕だけが知っている
君が鳴かぬこと

何度となく祈ったけど
季節が戻るのを
こんなに朝が遠いなんて
秋の夜長


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