思いどおりではないけど進んではいるかな
砂を掻いては泳ぐような速さで

はじめましての今日に辿り着くまでは
焦れた日差しもただ素肌に残して
何度も何度も確かめながら

ああ、等しく偏るこの世界で
回り続けるメタフィクション
ああ、言葉ひとつ返せやしないけれど
こぼれた手を繋いでひとごとだった

限りないと思ってもすぐ底が見えた
渇いた喉に昨日が張り付いたまま

朝が来ない夜なら迎えに行くから
行ったり来たりをいつか愛せるように
何度も何度も問いかけながら

ああ、等しく偏るこの世界で
まっすぐ歩いて行けるかな
ああ、言葉ひとつでは片付けられない
胸騒ぎが止まない自分を恨んだ

ああ、孤独と自由の紙一重が
代わるがわる顔を見せて
ああ、等しく偏るこの世界で
回り続けるメタフィクション
ああ、言葉ひとつ返せやしないけれど
こぼれた手を繋いで
ひとごとだった


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