同じはずの夜 僕だけが違う
通り過ぎてく 凍りついてる日々がただ鮮やかに雪解けを急かす

思い出したのは忘れてたから

明日0時発スピカ行きのバスで
キミの手を握った 逃げたくなった
街の灯りで輝くキミの目がとても綺麗だった
本当さ ああ、そのまま

同じはずの夜 僕だけが違う
通り過ぎてく 凍りついてる日々がただ鮮やかで
待ち人来らず

重ならない影を照らし出すのは

明日0時発スピカ行きのバスで
曇りガラスだった 見えなくなった
街の灯りが遠のいて世界がここで今終わった
本当はあの日がまだ

ただ憶えていて ずっとここにあったありふれた時間を
ふっと浮かんで消えるような思い出みたいになりたい

また後での続きも最後まで聞けなかったな
読みかけの小説 置いたまま
見ていた映画も途中だな
繋ぎ止めていた さよなら
誰にも言わなかった

明日0時発スピカ行きのバスで
キミの手を離した時からわかっていた
街の灯りで輝くキミのその目はきっと綺麗だ
たとえそれが違う場所であっても


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