呆れるほどに黒く澄んだ
瞳の中に僕が映ってる
心が震えている

カメラを構えて僕を映した
瞬きの数が思い出だった
海が綺麗だ 本当に綺麗なんだ
故郷の空を見せに行くよ

夏の風が吹いた
貴方の髪を揺らすように
一つ風が吹いた
仄かに花が薫るように
心が震えている

埃を被った青写真は机の隅に飾られていた
理由なんて本当は何もないんだ
フィルム越しの顔は晴れて見えるよ

一つだけでいいんだ
僕らの胸を穿つような
ただの風でいいんだ
確かに髪を揺らすような
心が震えている

思い出の場所に連れて行くよ

夏の風が吹いた
貴方の髪を揺らすように
一つ風が吹いた
仄かに花が薫るように
心が震えている

貴方の構えたインスタントカメラの中に僕が映ってる
心が震えている


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