これはやがて辿る世界を
祈る私の願いの詩
これは今じゃ悔やんでばかりの
弱虫な恋歌

花を 風を 飾るあの日々を
覚えていますか

貴方のくれた百余の景色を
今はお暇しても
四季折々の夢でありますように
色を変える折形の様

ひらり落ちて 貴方のそばへ
寄り添えるなら

ずっと ずっと 気づいていました
貴方のことに 叶わぬことに
人も実り 麦秋至
知れたことでしたね

あれも これも 間違いだなんてさ
言わないでいてよ

枯れたる草も 蛍となる日を
ひどく待ち望むように
貴方の行く畦道を照らせたら
この未来も笑えているような

叶わない恋を知った
知られずひとりで泣いた
そんなふたつの声は交わらない

絶え間なく四季は去った
忘れられないまま夢になってしまった
悪戯な恋と ただ一枚折って

貴方のくれた 貴方の景色を
今はお暇しても
四季折々の夢で会えますように
色を変える折形の様

ひらり落ちて 貴方のそばへ
寄り添えるなら


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