2013-07-09

【VAMPS】 『VAMPS LIVE 2013』 2013年07月04日@ZEPP DIVERCITY TOKYO

 ライヴ中、HYDE(Vo)も“5歳になりました”と言っていたが、今年で結成5年目を数えるVAMPS。これまで彩ってきたキャリアであったり、百戦錬磨の各メンバーがスキルを最大限に発揮した、妖艶かつ挑発的なアクトはさすがだ。のっけからArimatsu(Dr)&Ju-ken(Ba)が地鳴りのようなグルーブを作り出すと、JIN(Key&Manu)が音空間を広げる中、K.A.Zの搔き鳴らすソリッドなギターリフと、HYDEのミステリアスかつアグレッシブなヴォーカルが会場をVAMPSの世界に染め上げていく。そのサウンドは凶暴でありつつクールで、どこか紳士的でありながらも冷酷さを秘め、狂わせるように観客を高揚させる。さらに“今夜も楽しもうぜ。空っぽになって暴れてくれ。得意でしょ?”とHYDE。「THE PAST」のダンサブルなビートで会場の床を揺らし、デヴィッド・ボウイのカバー「Life On Mars?」では深淵なサウンドスケープが観客の意識を浸食し、観る者をいっそう深く彼らの音像の深部へと引き込んだ。また、ニューシングルの「ⒶHEAD」もリリース前とはいえ、疾走感あふれる痛快なサウンドと伸びやかなメロディーが客席のテンションを焚き付け、すでにライヴにおける起爆剤の役割を果たし、ラストスパートの幕開けを担っていたのも特筆すべきところ。そして、クライマックスは「HUNTING」「SEX BLOOD ROCK N'ROLL」のラッシュ! ダイナミックなバンドサウンドでもって幾度も会場内をバーストさせ、凄まじい熱気が場内に渦巻く中、大団円を迎えた本公演。結成5周年とはいえ、世界デビューを掲げた今、ここがスタート地点…いや、まだウォーミングアップなのかもしれない。そう考えると、この後の快進撃への期待が否が応にも高まる。

撮影:田中和子/取材:土内 昇

(OKMusic)


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