2018-04-10
新生活の始まりに聴きたくなる5曲
花見シーズンも終わり、地面にはピンクの花びらがたくさん落ちている光景を見ると、少し寂しい気持ちになります。それと同時に4月と言えば、入学、入社と新しい生活をスタートする人たちも多いことでしょう。これまでと環境がガラッと変わり、新しい友達や仕事仲間との出会いもあり、刺激と不安を抱える毎日かもしれません。そんなあなたの心にフィットする楽曲を独断と偏見で選んでみました。こういう気持ちの時はこの曲でテンション上げたらいいのか、みたいなかたちで参考にしてもらえればと。では、どうぞ!
■「SHARR」(’17)/BiSH
4月は始まりの季節ということで、ここではスタートダッシュをキメるのに持って来いの楽曲を選びました。心と体に気合いをビシッと入れてくれるナンバーと言えば…そこで思い付いたのがBiSHの持ち曲の中でも異例中の異例、スクリーム限定で攻め立てる怒濤のラウドナンバーです。彼女たちは現在、2ndアルバム『THE GUERRiLLA BiSH』全国ツアー中で、その最中にリリースされた最新シングル「PAiNT it BLACK」がオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど勢いを加速させています。彼女たちの魂の叫びを聴けば、何かが覚醒することでしょう。
■「POWER」(’18) /HER NAME IN BLOOD
「筋トレがはかどると話題! POWERマシマシ 聴くプロテインHNIB」とは、彼らの最新2ndアルバム『POWER』に関するキャッチコピーだ。一見、「?」が浮かぶ人もいるかもしれないが、フロントマンのIKEPY(Vo)は筋肉質のマッチョ体型で、ちょっと日本人離れした強烈なルックスの持ち主。この「POWR」のMVもかなり攻めた内容…いや、IKEPYの日常を活写したものになっている。ただひたすらダンベルを挙げて、筋力アップに務めるIKEPYの姿が流されるのだ。ボディビルダーのポーズを決めるシーンは、完全にあっちの方たちと言っていい。曲調も無駄を削いだ骨太サウンドに加え、キャッチーな歌メロも磨き抜かれているので、聴くだけで元気になること間違いナシ!
■「トーキョー・キッド」(’18) /アーバンギャルド
今年でデビュー10周年を迎えるアーバンギャルド。最新8thアルバム『少女フィクション』は、バンドが備えているポップな魅力を全開にした名曲だらけの会心作に仕上がっていた。歌詞に関しては棘や毒を秘めていたりするのだが、純粋に音楽の良さを突き詰めた作風は多くの人に聴いてほしい。この曲は電子音が飛び出し、アッパーかつダンサブルな曲調で沈んだ気持ちを盛り上げてくれる楽曲だ。アーバンの楽曲の中ではBPMも速く、カオスな展開もあったりするので、いろんな意味で刺激性の強いサウンドに仕上がっている。オススメです。
■「テレキャスター・ストライプ」(’16)/ポルカドットスティングレイ
「超常ハイカラギターロックバンド」と自ら銘打つポルカの現在の人気に火を付けたのがこの曲だ。MVやビジュアルの魅せ方にも長け、セルフプロデュース力が異様に高いのもこのバンドの特徴と言えるだろう。このMVもなぜかコインランドリーの前で演奏していたりと、何かとフック盛りだくさんの映像になっている。楽曲自体は心地いい疾走感とノリの良いテンポ感で突き進み、1度聴いたら耳から離れない雫(Vo&Gu)の透明度の高いハイトーンヴォイスも絶品。新生活の扉をパーッと開けてくれる爽快感抜群の曲調と言っていいだろう。
■「Kickstart My Heart」(’89) /MOTLEY CRUE
LAメタルと言えば、TWISTED SISTER、QUIET RIOT、RATT、DOKKENなどが浮かぶ人もいるかもしれませんが、個人的にはMOTLEY CRUEがすぐに頭に浮かびます。ド派手なルックスを相まって、一発で覚えられる明快な楽曲群も今なお耳に新鮮に響きます。この曲は5thアルバム『Dr.FEELGOOD』に収録され、作品自体も全米アルバムチャート1位を獲得した大傑作です。ド頭からヘヴィなリフが鳴り響き、ヴィンス・ニールの中性的な歌声、豪快なコーラスワークといい、全編サビみたいな隙のない一曲に仕上がっています。聴くだけでテンションはマックスに登り詰めることでしょう。
TEXT:荒金良介
荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。
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