2020-02-03

デビューワンマンライブにして会場をソールドアウト!!XANVALAが示した剥き出しな愛の形!!

1月30日(木)に池袋BlackHoleを舞台に行なった始動ワンマン公演「WARNING COLOURATION-警告色と下極上-」を通し、ついにXANVALAが活動の狼煙を上げた。後ろまでぎっしりの観客たちが詰めかけたように、XANVALAに対する期待の高さを伺える光景がそこには広がっていた。

メンバーの登場と同時に、フロア中から熱い歓声が沸き上がる。ライブは、YouTube上へ先行で公開した「鮮やかな猛毒」から幕を開けた。触れた人たちのハートを一瞬でつかみとる巽の歌声から楽曲はスタート。感情を昂らせるように重い唸りを上げ疾走するサウンド。胸をつかむ巽の歌声に触れた大勢の観客たちが、舞台上から放たれる彼の想いを大きく手を伸ばしつかもうとしてゆく。互いに求めあう熱い関係が、そこには早くも生まれていた。何かが起きる瞬間に生まれる、胸騒がす心地好い高揚。それをXANVALAは、冒頭からこの空間に描き出していた。
「待たせたな、死ぬ気で身体へ刻みつけていけ!!」。その言葉を証明するように、XANVALAが「独善」を通し突きつけたのが、身体をゴツゴツとした刃で切り刻むような痛い衝動。歌声もサウンドもかなり挑発的だ。だけど、轟音の中でさえも胸をつかむ巽の歌声を、歌詞を、何時しか心は追いかけていた。その言葉を、想いをしっかりと受け止めたい。そんな嬉しい衝動をXANVALAは与えてゆく。
挑発を止めないどころか、さらに観客たちを轟音の渦の中へ引き込むXANVALAのメンバーたち。「誰が為の幸福論」を通し、巽は「ガタガタうるせぇな!!」と歌いながらも、何が本当の幸福なのかを熱く問いかける。70.の煽りが、巽の歌声を嬉しく押し上げてゆく。何時しかフロア中から無数の手が掲げられ、メンバーらの雄々しく挑発する想いをつかもうとしていた。

「XANVALA始動ライブ、愛しいお前らにとっておきのラブソングを贈りたいんだけどさ、聞いてくれるかい?!」。XANVALAが示したラブソング。それは、ライブソングと言うに相応しい轟音煽り系ナンバーだった。「CREEPER」を熱い告白の言葉に、XANVALAはもっともっと狂ったように求愛してこいよと満員の観客たちを挑発し続ける。フロア中では、髪の毛をざんばら振り乱し暴れる観客たちと、圧倒的な存在感を突きつけるステージングに圧倒され、その様をあんぐりと見つめる人たちの二つに分かれていた。好き嫌いをはっきり示す、その様がむしろ格好いいじゃない。
「お前らにも大嫌いな奴がいるよな、そういう奴らを俺たちの言葉でぶっ殺してやろうぜ!!」。巽の煽りを受けて飛びだしたのが、重低音の効いたリフビートを刻む「Ratchet」だ。豪快で激烈な演奏を通し観客たちをけしかけながら、XANVALAは怒りや鬱憤というエネルギーを熱狂に変えてゆく。何時しか観客たちも、メンバーらと意識を同調。激しく身体を折り畳み、ざんばらと髪を掻き乱し、鬱々と心の中で渦巻いていたフラストレーションをぶちまけるように絶叫し続けていた。
ヒステリックかつスリリングなギターリフが、もっともっと気持ちを解き放てと挑発。「お前の信じたものを叫べ!!」。高揚した感情の熱を抱きながら疾走するサウンド。気持ちを熱く掻きむしるように「DROID」を歌う巽の声が、理性を吹き飛ばそうぜと誘いをかけてきた。フロア中で大きく揺れる無数の手が、その答えを示していた。
しばしの沈黙の中から響いた、70.の「楽しんでいるかい!!」の声。アクシデントさえも彼らは楽しさに変えてゆく。エレクトロな同期音を巧みに組み込んだサウンドの上で、70.の重厚なベース音が轟きだす。巽の「揺らせ!!」の声を合図に飛びだしたのが、XANVALA流のエレクトロ/ラウドロックナンバーの「ヒトリ舞台」だ。豪快に弾むダンスロックに合わせ、フロア中の人たちが心地好く踊りだす。体感的な楽曲とはいえ、巽の歌がしっかり胸に言葉を、メッセージを突きつけてゆく。「虚しくて涙が止まらない」と巽は歌う。その悲しみさえXANVALAは興奮に変えながら、すべてのマイナスを黒いプラスへと塗り替えていた。

 「始動でワンマンをやってさ、ソールドでさ、こんなにもたくさんの人たちの前で歌えて幸せです。これから先、君たちの心の中に何か一つでも刻み込めたら嬉しいです。ここから階段を駆け上って見せる景色を、必然にしてみせるので」(巽)
                                              
ライブも終盤戦へ。「明日死んでもいいくらい、最高の日にしよう!これが俺の辞世」の言葉を示すように、豪快に「ジセイ」が飛びだした。巽の煽りを受け、左右にモッシュしだす観客たち。間奏では、身体を激しく折り畳む風景も登場。何時しか誰もが、手にしたタオルを振り翳していた。間奏では、巽の歌声に合わせ歌声を掛け合う様も誕生。まさに「ジセイ」は、自制心を破壊する熱狂一体化ナンバーだ。さぁ、手にしたタオルを大きく振り上げろ!!
「まだやれるよな」「俺はぜんぜんやり足りねぇんだよ、俺と一緒にぶっ壊れてください」「さぁ乱れようか」の煽り声を証明するように、大勢の観客たちが、暴れ狂う「悪辣が君を襲う」に合わせ頭をざんばら振りまわし、拳を突き上げ、理性を彼方へと消し去っていった。ボイボイ煽る70.。強烈なブラストビートの洗礼を浴び、狂ったように騒ぐ観客たち。
「俺たちが少し前を歩くから、どうかついてきてください」。熱狂へさらに熱狂を塗り重ねるよう、最後にXANVALAは「SCALA」をプレゼント。激しく疾走しながらも胸を心地好くはしゃがせるギターリフや、煽りながらも心を騒がせるメロディアスな歌が、意識を、身体を嬉しく挑発。その歌へ、熱した鋼の音に身をしばかれることへ恍惚を覚えるように演奏を求め続ける観客たち。そこには痛く熱々とした強い愛が生まれていた。互いに感情を裸にして抱き合うような愛の抱擁が生まれていた。

アンコールでXANVALAは「これが俺たちの愛し方だ」と示すように、ふたたび「CREEPER」を全力でぶつけてきた。観客たちを轟音で挑発するメンバーたち。その想いへ頭を振りながら想いをぶつけ返す観客たち。そこには、互いに剥きだした感情をぶつけあうことでしか理解しあえない、不器用で純粋な連中たちの愛を交わす行為が生まれていた。ざんばら髪を振り乱し、拳を突き上げ、その熱を全身で、全力で奪い合う。そこに生まれる素っ裸の感情こそが、互いに求めあいたい真なる愛の姿。それをXANVALAは、初ステージから作りあげていった。

XANVALAは、3月9日に会場限定シングル「CREEPER」を発売する。4月には、東名阪主催ツアー「侵-erosion-食」を行なえば、4月28日には新宿club SCIENCEを舞台に、早くも次なる単独公演「開花-FLOS-千幻」が決定している。ここからXANVALAは怒濤の展開を繰り広げる。彼らが勢い激しく駆け上がる階段を、あなたも一緒に後ろから追いかけてくれ。そして、素敵な風景を共に描き出す、そんな大切なXANVALAの絵の具の一つ一つになってもらいたい。

TEXT:長澤智典

XANVALA Web
http://xanvala.com/
XANVALA twitter
https://twitter.com/XANVALA

「CREEPER」ショートMV
https://twitter.com/XANVALA/status/1222872043093278721

「鮮やかな猛毒」MV

「鮮やかな猛毒」Trailer / XANVALA


★インフォメーション★

NEW SINGLE
「CREEPER」
2020.03.09 RELEASE
&
東名阪主催ツアー
侵-erosion-食
2020.04.10 池袋BlackHole
2020.04.13 名古屋HOLIDAY NEXT
2020.04.14 心斎橋bigtwin Diner SHOVEL
&
単独公演
開花-FLOS-千幻
2020.04.28 新宿club SCIENCE

―セットリスト―
「鮮やかな猛毒」
「独善」
「誰が為の幸福論」
「CREEPER」
「Ratchet」
「DROID」
「ヒトリ舞台」
「ジセイ」
「悪辣が君を襲う」
「SCALA」
-ENCORE-
「CREEPER」

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