2013-02-19

【山崎あおい】中学時代に親友のために作った温かい応援歌

 「Just Friend」に続く2枚目のシングル「強くなる人」は、中学時代に親友のために作ったリアルな応援ソング。ライヴでもずっと歌い続けてきた大切な曲への思いを語ってもらった。

──「強くなる人」はライヴでもずっと歌ってきた曲ですから、満を持してのリリースということになりますね。

「はい。作ったのは中学3年のお正月前後なので、4年前になります。小学6年の時に親友と一緒にソフトテニスを始めて、その子とは中学の3年間ペアを組んで試合に出たりしてました。高校を選ぶ時、その子は推薦で強豪校に、私は音楽の道へ進みたかったので別の高校に進学することにしたんです。中学の頃って尖ってたりするじゃないですか。だから、ケンカばっかりしてたんですけど、それは友達というのを超えちゃった関係だったからなんです。で、その子に聴かせるつもりはなかったけど、背中を押してあげられたらいいなと思う気持ちで作ったのが「強くなる人」なんです。ライヴでも毎回と言ってもいいぐらい歌ってますし、地元でいろいろ取り上げていただいたりしていく中で本人にも知られちゃいましたけど(笑)。」

──そんな思いで作って、歌い続けてきた曲がシングルになるというのは感慨深いものがあるんじゃないかと。

「そうですね。上京することが決まった時に札幌でのライヴでもこの曲を歌ったんですけど、その時は自分に歌ってる感じがしましたし、もともとは友達のために作った曲なんですが、4年間歌ってきたことでいろんな人にも届くような曲になったんじゃないかなって思います。」

──ミュージックビデオはどんな作品になりましたか?

「夕暮れの中で1カットで撮ったんですけど、マジックタイムって短いじゃないですか。めちゃくちゃ緊張しました。前作よりも作り込んだ内容なので、より女優気分で撮影に臨みました(笑)。」

──カップリング曲も個性があっていいですね。“I LOVE YOU!!”という直球なタイトルも印象的です。

「これも中学の頃に書いた曲です。好きと言うところから始まる恋もあるんじゃないかなって。“ピュアだなぁ!”って思いますよ(笑)。恋愛に限らず、こういうピュアな気持ちは忘れちゃいけないなって改めて思いました。」

──もうひとつの「19才」は今しか書けない曲ですよね。

「はい。友達との会話から生まれた曲なんです。例えば、高校生の頃だとふざけて“結婚しよう!”って言ってても、19才になると自分がどんな仕事に就くのか、どんな家庭を築くのか、そんな将来のことが現実味を帯びてきて、軽々しくそんなことを言えなくなりますよね。でも、その気持ちは嘘じゃないし…。っていうモヤモヤした思いを曲にしました。何も考えてない中学生が「I LOVE YOU!!」だとしたら、考えすぎているのが「19才」なのかもしれません。」

──19才って未成年だけど、大人としての意識が強くなる年齢だと思いますから。

「その微妙な年齢の記録として、この曲を書いておいて良かったなって思います。あと半年したら歌えなくなるし。」

──20才になっても歌って大丈夫だと思いますよ(笑)。でも、20才になったら20才の歌ができるかも。

「17~18才の頃は、高校楽しい! 青春楽しい!みたいな感じだったんですが、大学生になってからは20才に憧れるようになりましたね。お酒とかも、ライヴの打ち上げで“ビールの人?”“はーい!”っていうのが羨ましいと思いますから、20才になったらまたその時にしか作れない曲も作ってみたいです。“いつまで十代気取りなんだ”っていう内容の歌になっちゃうかもしれませんけど(笑)。」

取材:田中隆信

(OKMusic)


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