煉瓦色の道端に野あざみが咲き乱れ
誘惑の甘い香りで世界が歪んでいる
あまりにも暑い
太陽が君のうなじを照らして
流れだす汗の雫を拭いてみせてよ
静寂の青い空に入道雲が立ち起こり
いつしか二人きりの林間は閑散としています
突然に速く
駆け出した君の仕草に合わせて
激しくなる胸の疼きを聞いておくれよ
陽炎揺れている夏の散歩道
君を追いかけて恋のせめぎ合い
やみくもに触れかけた手のひらがヒラリする
おどけたふりで僕の妄想を笑い飛ばしているね
あまりにも暑い
太陽が君の瞳を閉ざして
溶けてゆく僕の心を拭いておくれよ
陽炎揺れている夏の散歩道
君を追いかけて恋のせめぎ合い
熱い火花散る夏の散歩道
僕はまた君に負けてしまいそう
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