下り坂を転がる夜は長く
逆撫でする静けさに身をよじる

鳴らせるんだ時の鐘を
そろそろ朝が来るよ
挫けてしまったあの時も何となく許せるよ

濡れた靴の重さに慣れるまでの
道のりはどこまでも先へ伸びる

遠回りして見つけた川
どこに行くかもわからぬまま
朝露しぶきをあげた葉が
ゆらゆら風と遊ぶ

鳴らせいつも通りの鐘を
塗り替えるよう雪が降る
響かせよう どこまでも行けそうだよ 君となら
思い通りならなくても
当たり前に海を飛ぶ鳥達が揺れながら遠くなり消えてく

喧騒も嘘も全部泡になって此処ではない遠くへ流せたら
心臓の音がほら少しずつ聞こえてくるから

鳴らせるんだ時の鐘を
今なら間に合うよ
響かせよう どこまでも行けそうだよ 君となら
思い通りならなくても
当たり前に海を飛ぶ鳥達が遠くまでこの声を運ぶよ


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