何でもないようなある日
君は一人お気に入りの
レコードをかけっぱなして
住み慣れたその部屋を出ていく
膨らんだボロボロのボストンバッグ
何もかも褪せていくいつもの景色
通り過ぎる日々に手をふって

とびのって とびのって とびのっていく
夜をこえて走る 君をのせて走る 遠くまで走る
midnight express

ある朝 路上に立って
風は少し冷たくて
ここからどこへいこうか
街はどんどん遠ざかって
地球の裏側 砂漠の狐
地平線に浮かぶ蜃気楼を追って
雪の寒い日には凍えていくんだ
街の灯り淡く光って霞んでいく

とびのって とびのって とびのっていく
夜をこえて走る 君をのせて走る 遠くまで走る
midnight express


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