希(こいねが)う面影が
この胸をしめつける
夏の雨がすべてを消すように流れても
時を交わさず 生きるなどできない

矛と盾を隠すように弛んだ
秋立つ日 夢一夜(ゆめひとよ)

声弾む季節は短すぎて
かげろう愛は
私のメランコリア

どうしたら報われる?
まがなしみ 瑠璃(るり)の運命(めい)
鮮やかな痛みならすぐに癒えるけれど
戸惑いはずっと哀しみを深くする

荒れる波に撓(たわ)む小船のように
行く道を狂わせる

いつまでもあなたは無邪気なまま
心にそっと眠るメランコリア

たとえ その命が短くても
あなたをもっと幸せにしたかった

さよなら私の愛した人
頬伝う滴はいつしかきっと乾く日が来る
そうあなたは
私のメランコリア


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