2017-08-08

真夏にひんやりしたい5曲

暑い日が続きます。フェス・シーズン真っ盛りということもあり、赤く日焼けしている人も多いかもしれません。そんなときは冷えたスイカにアイスクリーム、キンキンのビールをグイッと飲み干すのも最高なのですが、夏と言えば・・・お化け屋敷、肝試しなど、また違った意味でひやっとする体験もいいかもしれません。ということで、ここでは音楽でゾクッ! ひやっ!とする曲をセレクトしました。これで暑い夏を乗り越えましょう。

■1.「爪爪爪」(’08)/マキシマム ザ ホルモン

マキシマム ザ ホルモンの場合は、まず曲名からインパクトがあるものが多い。それも作詞作曲を手がけるマキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)のこだわりの強さから来ている。「爪」という曲名だけでも十二分に刺激的なのだが、それだけじゃ足りないと言わんばかりに、「爪×3」でなんだかさらに不気味感が漂うというか、恐さが増してくる。曲調自体もド頭から超ヘヴィで、ゴリゴリのサウンドと相まって疾走感もあり、加えてスクリーム、ラップ、演奏をひっくるめて、全編切れ味ありまくりの曲調に仕上がっています。後半のおどろおどろしいパートも効果的だ。

■2.「地獄の料理人」(’14)/人間椅子

人間椅子は「地獄」シリーズと銘打ちたくなるほど、地獄で始まる曲名が多い。メンバーのルーツにKISSがあるので、そこから由来しているに違いない。ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの基本であるヘヴィなリフで攻め続ける曲調は、文句ナシのかっこ良し。ノリのいいグルーヴ感にも思わず体が反応してしまう。また、「焼いて食うか 磔炙り焼き 茹でて食うか 血の池で寄せ鍋」という歌詞にも象徴されるように、まさに地獄絵図みたいな内容も人間椅子らしい世界観を形成している。

■3.「キラー・クラウン」(’16)/NoGoD

曲名は殺人ピエロという意味だ。世界中でピエロの格好をした不審者が、見ず知らずの人を脅かすという事件も多々発生している。そして、この曲の歌詞テーマは、ずばりシリアルキラー(連続殺人者)だ。ここ日本でも「シリアルキラー展」が今年5月から7月にかけて、前期、後期と分けて開催された。ちなみに取材で団長(Vo)に会った際に、「シリアルキラー展、観に行きます」と言っていた。この曲で取り上げられているジョン・ゲイシーは少年33人を殺害し、アメリカ社会を震撼させる一大事件となった。テーマがテーマだけに、楽曲からもある種の恐怖を感じ取れることだろう。

■4.「Schism」(’01)/TOOL

プログレッシヴ・メタル・バンド、TOOLのMVは不思議な世界観をまとったものが多い。アーティスティックでありながら、シュール極まりなく、特にこのMV「Schism」はその代表例に上げてもいいだろう。アダム・ジョーンズ(G)はもともと映画の特殊メイクなどを手がける仕事をしていたこともあり、バンドのMVにもメンバー自身が関与している。その意味でサウンドと映像とのリンクも考え尽くされているのだ。ライヴでもスクリーンを使用し、奥深い楽曲世界を視覚化させることに成功している。この曲は全米初登場1位を獲得した3rdアルバム『LATERALUS』収録曲で、このアルバム自体はTOOLの作品の中でもキャッチーで聴きやすい。その前に、まずはゾクッとするMVからトライしてほしい。


■5.「BLACK SABBATH」(’70)/BLACK SABBATH

ヘヴィ・メタルの元祖であり、今なお世界中のヘヴィロック・バンドに影響を与え続けているレジェンド・BLACK SABBATH。彼らは恐怖映画に観客が列をなしている光景を見て、音楽で人々に恐怖を与えようと思い付く。そもそもの音楽的動機が、ほかのバンドとは一線を画していた。この曲はバンド名を冠したデビュー・アルバムに収録されている。発売日は70年2月13日の金曜日という徹底したこだわりぶり。雨音、雷、鐘の音・・・イントロからして不気味感があり、それに拍車をかけるトニー・アイオミ(G)の重厚なリフ、オジー・オズボーンの不穏な歌声にも恐怖心を煽られる。名曲。






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