2018-02-13
SILENT SIREN、リクエストライブにて数々の名曲を披露
2月11日、EX THEATER ROPPONGIにて『別冊カドカワDirecT Presents「SILENT SIREN サイファミVSサイサイ ALL TIME REQUEST LIVE」』が開催された。これは2017年・下半期のSILENT SIRENの活動に密着取材していた『別冊カドカワDirecT』による企画で、彼女たちが表紙を飾る最新号の発売記念と共に同プロジェクトの集大成となる。
タイトルにもあるとおり、この日のライブはSILENT SIRENのインディーズ時代から最新シングル「ジャストミート」まで、全85曲からサイサイファミリー(※SILENT SIRENファンの総称)の投票をもとにセットリストを組んだ。これはサイサイ初の試みだ。
会場の扉を開けると、三方をロープとポストに囲まれたリング風のステージが目に飛び込んでくる。“サイファミVSサイサイ"というタイトルどおりのセットだ。場内はバンドのイメージカラーであるピンクのTシャツ姿のサイファミで埋め尽くされていて、開演前から熱気がすごい。
最初に登場したのはオープニングアクトのMade in Raga-sa。昨年の“サイサイフェス"で行われたTent Stageオーディションでグランプリを獲得した4ピースロックバンドだ。切なげなメロディと力強い演奏が魅力で、結成からまだ3 年弱とは思えない堂々たるパフォーマンスを見せた。
さあ、ついにサイサイの登場。ステージが暗転し、会場を揺るがすほどの歓声が響くなか、ステージ後方に設置されたスクリーンにオープニング映像が流れる。『見せてやるよ、うちらの本気!』『余裕っしょ!』『うちらの圧勝だね!』といったサイサイメンバーの意気込みと、ライブ前に収録されたサイファミたちによるコメントが交互に流れる演出で、のっけから対決ムードを煽る。
そして、「無音の警告」にのってメンバーがステージに現れると、場内はさらに大きな歓声に包まれた。サイファミ注目の1曲目は「Routine」。イントロが鳴らされると同時にスクリーンに浮かび上がるのは「7位」の文字。こんな形で各楽曲の順位が発表されていく。
続いて、『思い切りかかってこいよー!』というすぅ(Vo&Gt)の絶叫とともに始まったのはアップテンポなナンバー「イブニングスター」(8位)。すぅが彼女のお母さんを想いながら書いた曲で、ライブで披露されるのは数年ぶりとのこと。さっそくのレア曲投入に客席は大いに湧いた。
さらに、『最後までみんな気合い入れていくぞー!(すぅ)』というMCを挟んで、「want CHU♡」(4位)のイントロが鳴らされると、再び喜びと興奮が入り混じった歓声が上がる。ゆかるん(Key)のリードに合わせて、フロアでは手が一斉に左右に揺れた。間髪入れずに「→」(3位)、「初恋記念日」(10位)とポップなナンバーが続くが、『ここから切り替えて、もっともっと声出せますかー!』というあいにゃん(Ba)の煽りとともに始まった「milk boy」(6位)で一気にテンポアップ。ひなんちゅ(Dr)が叩き出す性急でタイトなビートで場内の熱がグッと高まる。この楽曲の振り幅はサイサイならではのもの。実にかっこいい。
ちなみに、この日のステージ衣装もサイファミの投票によって選出された。1位を獲得したのは、2015年に行われた“年末スペシャルライブ 覚悟と挑戦"の衣装。ワールドツアーでも着用した和を意識したものだ。
MCを挟んだあとの中盤戦は、ポップでキュートな「stella☆」(13位)からエモーショナルで疾走感のある「八月の夜」(15位)という、サイサイの魅力をギュッと凝縮した流れから、アルバム未収録のカップリング曲ながら厚い支持を集めている「チャイナキッス」(14位)になだれ込むという実にスリリングな展開。これに対してサイファミは拳を突き上げて応えていた。
この流れを受けて、ひなんちゅは『“え、ここでこう来るの?"っていう異様なセットリストでやってます』と今回の狙いを告白。続いて、サイサイがCM出演している中華そば専門店『天下一品』の木村勉 社長が京都からこの日のために来場したことが告げられると、一斉に『社長! 社長!』というコールが沸き起り、木村社長が立ち上がってそれに応えるという微笑ましい一幕も。
『めちゃめちゃ久しぶりにやる曲』というMCに導かれて爪弾かれたのは「Delay」(11位)のイントロ。最近のライブで披露されることはないが、メロディアスな隠れた名曲だ。これを受けて、『何年か振りにやる曲もあるから』と前半のMCで不安まじりに話していたすぅも、『昔の曲を今やるっていうのは楽しいね』と満足げな表情を浮かべていた。
さあ、残るは第1位。これまでのランキングをおさらいしたあとに発表されたのは、エモーショナルな疾走系ロックナンバー「Limited」。これも久しぶりにプレイされた曲だが、近年顕著な4人のスキルアップに伴って全く別の曲に聞こえる。実はこの日、他にもそんな曲が多かった。
ランキング発表後は、「ジャストミート」~「DanceMusiQ」~「フジヤマディスコ」という最近の鉄板の流れで大盛り上がりのうちに本編終了。アンコールでは、3月18日から始まるツアー『LIVE TOUR 2018 ~"Girls will be Bears"TOUR~』の予告編とも言える、最新作『GIRLS POWER』収録の新曲「merry-go-round」をライブ初披露。前のめりな熱い演奏で、来るツアーに賭けるメンバーの気合いが伝わってきた。そして、最後は「チェリボム」で全員が踊りまくって大団円を迎えた。
蓋を開けてみれば、特定の時期に偏ることなく、様々な時期の様々な楽曲が選ばれるという理想的な投票結果となり、サイサイに対するサイファミの深い愛情と、それをしっかり受け止め、数倍にして返すサイサイの懐の深さが伝わってくる素晴らしい一夜となった。
Photo by ハタサトシ
Text by 阿刀“DA"大志
【セットリスト/リクエスト投票順位】
01. Routine(7位)
02. イブニングスター(8位)
03. KAKUMEI(12位)
04. want CHU♡(4位)
05. →(3位)
06. 初恋記念日(10位)
07. milk boy(6位)
08. stella☆(13位)
09. 八月の夜(15位)
10. チャイナキッス(14位)
11. Delay(11位)
12. Starmine(9位)
13. Star drops(2位)
14. シンドバッド(5位)
15. Limited(1位)
16. ジャストミート
17. DanceMusiQ
18. フジヤマディスコ
<EN>
01. merry-go-round
02. チェリボム
■『SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 〜“Girls will be Bears"TOUR〜』スペシャルサイト
http://ss-gwbb-tour.com/
■別冊カドカワDirecT 08 書誌情報
https://www.kadokawa.co.jp/product/321707001008/
■【各リクエスト最終順位】
■楽曲リクエスト最終順位 / 上位20曲
1位:Limited
2位:Star drops
3 位:→
4位:want CHU♡
5位:シンドバッド
6位:milk boy
7位:Routine
8位:イブニングスター
9位:Starmine
10位:初恋記念日
11位:Delay
12位:KAKUMEI
13位:stella☆
14位:チャイナキッス
15位:八月の夜
16位:フィルター
17位:escape
18位:まだ見ぬ明日を
19位:Pandora
20位:alarm
■ステージ衣装 / リクエスト順位発表
1位:2015年末スペシャルライブ 覚悟と挑戦
2位:2016年末スペシャルライブ Dream on!
3位:Live Tour 2015 Spring → Summer -サイレン VS サイレント-
4位:Live Tour 2016 Sのために Sをねらえ! そしてすべてがSになる
『SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 〜“Girls will be Bears"TOUR〜』
3月18日(日) 神奈川県 Yokohama Bay Hall
3月22日(木) 福岡県 DRUM LOGOS
3月24日(土) 熊本県 熊本B.9 V1
3月25日(日) 鹿児島県 CAPARVO HALL
3月31日(土) 福島県 郡山HIP SHOT JAPAN
4月01日(日) 福島県 郡山HIP SHOT JAPAN
4月07日(土) 長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
4月08日(日) 石川県 金沢EIGHT HALL
4月14日(土) 香川県 高松MONSTER
4月15日(日) 高知県 X-pt.
4月21日(土) 静岡県 SOUND SHOWER ark
4月22日(日) 静岡県 SOUND SHOWER ark
4月27日(金) 群馬県 高崎club FLEEZ
4月28日(土) 新潟県 新潟LOTS
4月30日(月・祝) 和歌山県 SHELTER
5月01日(火) 兵庫県 Harbor Studio
5月06日(日) 宮城県 仙台Rensa
5月10日(木) 千葉県 柏 PALOOZA
5月11日(金) 茨城県 水戸 LIGHT HOUSE
5月24日(木) 北海道 函館club COCOA
5月26日(土) 北海道 札幌PENNY LANE24
5月27日(日) 北海道 帯広MEGA STONE
6月01日(金) 埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
6月02日(土) 栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
6月09日(土) 岩手県 Club Change WAVE
6月10日(日) 山形県 山形Session
6月12日(火) 愛知県 Zepp Nagoya
6月16日(土) 広島県 広島CLUB QUATTRO
6月17日(日) 岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
7月01日(日) 大阪府 Zepp Osaka Bayside
7月13日(金) 東京都 豊洲PIT
7月14日(土) 東京都 豊洲PIT
【関連リンク】
SILENT SIREN、リクエストライブにて数々の名曲を披露
SILENT SIRENまとめ
『サラバ静寂』勝手に応援コラム、スクリーンを飾るアーティスト5選
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
SILENT SIREN 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
-
Daccoの47都道府県を巡る20周年記念ツアー「そうだ47都道府県、行こう」がスタート2024-11-08
-
初の日本武道館ワンマン公演に挑むDEZERTの軌跡に密着したドキュメンタリー映像...2024-11-06
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者