2011-11-20

T.M.Revolution、『宴-UTAGE-』

 戦国武将ブームの火付け役となった最初のゲームソフト『戦国BASARA』の主題歌を手がけて以降、アニメ、映画などシリーズにおいて、数多くのタイトルで主題歌を担当し、世界観の拡大に一役買ってきたT.M.R.。この夏に開催された国内最大級アニメソングの祭典『アニサマ』でも「FLAGS」「SWORD SUMMIT」を披露し、圧倒的なパフォーマンスでアニメ/アニソンファンのハートをがっちり掴んで会場を盛り上げた。アーティストである西川貴教にとってアウェイであったその場を、一瞬でホームグラウンドに変えるほど、T.M.R.の音楽は『戦国BASARA』と一体化している。

 最新作となる『宴-UTAGE-』は、そんな『戦国BASARA』シリーズに書き下ろしてきた名曲を漏れなく収録した、5年間におよぶ最強コラボの集大成。言わば、名だたる武将が一堂に会す天下分け目の合戦…関ヶ原的な作品だ。収録曲は「crosswise」「Naked arms」「SWORD SUMMIT」「FLAGS」「The party must go on」といったお馴染みのナンバーに加え、発売されたばかりの最新ゲームソフト『戦国BASARA3宴』のオープニングテーマ「UTAGE」と、ゲームソフト『戦国BASARA Samurai Heroes』のオープニングテーマ「Naked arms-English ver.-」の全7曲。どの曲もご存知の通り、これでもかと言わんばかりのハード&アッパー。文字通りのパーティーチューンがずらりと並んだ一枚になっている。注目の新曲「UTAGE」も例に漏れずアッパーだが、少し哀愁を帯びたメロディーラインが非常に印象的。戦(宴)の終わり間近にふと寂しさを感じているような、これまでとひと味違ったテイストで『戦国BASARA』の世界観を表現した。また「Naked arms-English ver.-」は、最初の歌い出しが日本語詞と同じ韻になっているのも一興だ。まったく違和感のない仕上がりで、楽曲の新たな魅力を引き出している。カラオケでこの英語バージョンを歌えば、間違いなく注目を集めるだろう。

 T.M.R.15周年×戦国BASARA5周年の、記念盤ならではの豪華な特典も魅力。プロダクションI.Gの大久保徹氏書き下ろしによるジャケットには、刀ならぬマイクを握る西川が甲冑姿で登場。ドラマCD「西川貴教VS戦国BASARA六武将!西川城天守!明日を懸けたUTAGE!」では、アニメシリーズで伊達政宗や真田幸村らを演じる人気声優と共演…。これら全て、西川の『戦国BASARA』への愛のたまものだ。

 そんなT.M.R.の本丸と呼べるのがライヴ。下ネタと怒号が飛び交い、盛り上がりすぎると評判の男子限定ライヴ『T.M.R. LIVE REVOLUTION ’11 -Strikes Back IX-』を、12月24日に品川ステラボールで開催する他、来年1月1日と2日には、3年連続となる日本武道館での正月ライヴ『T.M.R. NEW YEAR PARTY ’12 LIVE REVOLUTION』を開催。そして、現在も続行中のツアー『T.M.R. LIVE REVOLUTION’11-12-CLOUD NINE-』は、4月までさらに19公演が追加された。まさにThe party must go on…何があろうとも宴は続く。

文:榑林史章

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