2018-03-11

次世代男性ヴォーカルグループを集約したイベント「Darling! Live」、第10回目スペシャルイベントの模様をレポート(後半戦)

 今、ライブハウス界隈で「男性ヴォーカルグループ」たちに熱い視線が注がれている。その流れをいち早くキャッチ、男性ヴォーカルグループシーンの中核を成すイベントとして高い注目を集めているのが、渋谷DESEOが主催する「Darling! Live」。このイベントへ出演するグループたちをチェックすれば、シーンを今後駆け抜けてゆくヴォーカルグループたちをいち早く知れることから、目ざとい男性ヴォーカルグループファンたちが、「Darling! Live」に熱い視線を注いでいる。
3月2日(金)、「Darling! Live vol.10 supported by DESEO」と題し、「Darling! Live」が通算10回目のイベントを開催した。出演したのが、Red Rose/CRIB⑥/くろいひつじ/Vir Leyenda/A-dnis./スペース☆サイダー/FUNtoSTiCK/浮遊する恋、それは。/社会ノ窓/Astaroid/空想リアリティの11組。記念すべき節目のイベント回らしく、若手から人気と実力を伸ばしているグループまでが一堂に会した。
この日のMCを、ニシガキと唯丸®(くろいひつじ)が担当。当日の模様を、前編と後編に分けて紹介したい。ここでは、Red Rose/Vir Leyenda/FUNtoSTiCK/社会ノ窓/くろいひつじのライブの模様をお伝えしよう。

Red Rose

舞台へ登場し、『一瞬の彼方へ』の演奏が流れたとたん、メンバーたちが一斉に飛び跳ねながら、一緒にはしゃごうよとフロアー中の人たちを誘い出した。触れた人たちを、その場で瞬時にパーティの仲間へ引き込むRed Roseのメンバーたち。躍動するドキドキなハートビート。その上で5人は、エモーショナルな歌を届けてきた。一緒に楽しもうよと、楽しい宴の中へ仲間たちを呼び入れた。
MCから滲み出るフレンドリーなキャラタクー。格好いいのに親しみやすさを覚えるのがRed Roseの魅力?!。続いて披露した1stシングルナンバー『THE NEW GATE』でRed Roseは、会場中をカラフルな光の波に染め出した。『THE NEW GATE』は、性急なビートの上で早口のラップから幕を開けるエモーショナルで刺激的なポップダンスチューン。クールな表情も歌に混ぜながら、5人は駆けるビートへシンクロするように昂揚した歌声を乗せてきた。騒ぎたい?!。いや、ここは5人の攻める姿勢を真正面から受け止め、彼らが開いた新しい扉の中へ心地好く落ちていきたい気分だ。凛々しいRed Roseの姿も、胸くすぐらせるじゃない。
眩しい光をガッと掻き集めるように力強く駆けだしたロックなビート。Red Roseは最後に『Rock,me.Rock you』を披露。楽曲は熱くエモーショナル。5人の歌声にも躍動を覚えるが、それ以上に騒ぎたい観客たちを優しく熱狂の中へ呼び入れてゆく姿勢に、胸をキュッと疼かされた。ダンスはダイナミックながら、明るい歌声が甘く誘いをかけるようにも聞こえてきたのが嬉しかった。優しく気持ちを騒がせる、その姿勢が素敵じゃない。

Vir Leyenda(ウィル レジェンダ)

Vir Leyenda(ウィル レジェンダ) の登場。なんて挑発的なステージングだ。ワイルド?!。その言葉以上にエネルギッシュな存在感をVir Leyendaは突き付けてゆく。冒頭を飾った『Everybody』に触れたとたん、とてもダイナミックなステージングとクールで雄々しい歌声に、ハートが目眩を覚えるほどクラッときた。4人とも甘いマスクなのに、挑戦的なステージングへ秘めた野生味を覚えずにいれなかった。その男らしい凛々しい姿こそ、眩しい憧れを抱く存在そのものだ。
MCでは、とても親しみやすさを魅せる5人。そのギャップがVir Leyendaの魅力。続く『Here for you』では、メンバーの蒔苗勇亮がギターを演奏。胸を涙色に潤すように歌いかけるメンバーたち。楽曲は次第にビートを増し、躍動と広がりを求めだした。壮大でスケールあふれた、とてもハートフルでエモーショナルな楽曲だ。美しく音の波紋を広げてゆく様へシンクロするように、メンバーたちのダンスも力強さを増していく。何より、2人の歌声がどんどん透明感を持って会場中へ広がってゆく様へ、胸を優しく騒がせていた。
続く『Downtown baby』でもギターの演奏を寄り添えながら、フロントに陣取った4人が晴れやかにソウルフルに、胸弾ませる歌を届けてきた。「HEY!」「HO!!」と互いに煽りながら、胸弾ませるエモーショナルでソウルフルな楽曲に合わせ、新しい物語が始まるようなワクワクとした刺激も混じえ、会場中の人たちを沸き上がるパーティの中へ彼らは連れだした。ウキウキが止まらない。このパーティ気分がたまらなく心地好い。
最後もパーティを盛りあげようと、5人はMIX飛び交うアッパーなアゲチューン『Promise you』をブースト。フロアー中から沸き上がる声とカラフルに揺れる無数のサイリウムの光。5人は激しく鳴り響くダンスナンバーの上で満面の笑顔を浮かべ、一緒にはしゃごうよと誘いかけるようハートフルに歌いかけてきた。仲間たちと同じ目線で。だけど、眩しい存在感も光らせ、5人は触れた人たちをギュッと抱きしめるように優しく、でも力強く歌やダンスを通し抱きしめてきた。彼らに攻められ、強く抱きしめられ、ずっと気持ちがメロメロになっていた。場内中から聞こえた「めっちゃ沸いたー!!」の言葉が、間違いなくこの日のライブの答えだ。

FUNtoSTiCK

「ファンタスティック」なパフォーマンスで「ファンto(と)」一緒に「FUN」(楽しみ)を共有しながら成長していく男性ボーカル&ダンスユニットのFUNtoSTiCK。
 超ファンキーで刺激的なHIP HOPスタイルをダンスビートとミックス。そのステージングへ触れたとたん、彼らと一緒に声を上げ、騒がすにいれない気分へ身体中が支配されていた。『EXCURE ME』が、ハートを熱くエモーショナルに高めてゆく。一緒にアガりたい。挑発的なFUNtoSTiCKのステージングへメロメロに刺激されながらも、彼らの放つ熱いグルーヴの中へ思いきり飛び込み騒ぎ続けてたい。
ビートがどんどん加速してゆく。それ以上に、情熱を抱きながらも、胸をグッと熱くさせる彼らの歌に心が掻き立てられていた。FUNtoSTiCKが歌う『ヒカリ』が、僕らを光あふれる未来へグイグイ引っ張ってゆく。彼らは何時だって光を目指し走り続けている。だからこそ4人は、一緒にきらめく未来へ進み、明日を共につかもうと呼びかけてきた。その歌の手を握れたら、僕らもきっと光に満ちた瞬間を一緒に味わえる。だから今は素直にその歌声と踊りへ飛び乗り、眩しい輝きの中で走る彼らの姿を見つめていたい。
表情は一変。切なくもエモーショナル、ミッドメロウな泣きチューン『MOVIE』が流れだした。ラップを通し語り部となりながら、甘い歌声を嘆くように響かせ、FUNtoSTiCKはメロウな楽曲の上にドラマを描きだした。楽曲へ切なさを抱きながら、彼らの歌声には秘めた熱さを覚えずにいれなかった。ファルセットも巧みに用いながら、フロアー中の人たちを口説くように誘いをかけてゆく。その甘い誘惑に、心がメロメロだ。
最後に届けた『夜もすがら君想ふ』を通し、FUNtoSTiCKは熱狂を一つに溶け合うパーティへフロアー中の人たちをふたたび招き入れた。4人が一体化し描き出すステージングに合わせ、フロアーでも同じ動きをみせる人たちも。FUNtoSTiCKと一緒に、振り交じりにステップを踏み続けたい。なんてラブリーな気分だろう。一緒に手を取り合い楽しさを分かちあってゆく。いや、彼らと一緒に僕らは楽しさを膨らませ続けていた。

社会ノ窓

「ハイパーメディアクリエイターの小出翼と、翼の半永久的絶対的保護者的存在ぴよしの2人がステージをところせましと繰り広げる【エンタメ型お祭り風王子様的お笑い側アーティスト】=エンタメ系ポップスユニット」と名乗るのが、社会ノ窓。
冒頭で社会ノ窓がぶつけたのが、まさかの演歌調な『Mr.Comphouce Man』。楽曲は、テンポもテンションも急激にアップ。何時しか観客たちも、独創的な社会ノ窓流の宴に巻き込まれ、手拍子を交えはしゃいでいた。コミカル/シニカル両面も巧みに楽曲へ忍ばせ、触れた人たちのハートをチクチク刺激してゆく社会ノ窓。さすが祭りライブ野郎たち、存在感がひと際違ってるね。
触れた人たちを異世界へ導くように、社会ノ窓は『ホテルのヒカリ』を披露。親しみやすく歌謡メロな歌がスーッと胸に溶け込むが、歌詞がとても毒舌な内容。心地好く酔いしれるというよりは、怪しく妖しい毒と北欧系なテイストを持った楽曲が混じり合う優しい毒牙にかかり、何時しか身体が心地好く酩酊していた。笑えるブラックな歌と胸くすぐる歌メロ、なんて病み付きになる媚薬のような音楽…いや、存在だ。
アイドルヲタクの子をディスったのが、『それな♡』。楽曲は、沸くに相応しい超アッパーでわちゃわちゃとしたスタイル。舞台上ではしゃぎ踊るメンバーらに触発され、何時しかフロアー中の人たちも「それなー!!」と沸いていた。初めて触れた人でも、瞬時に沸いた空気の中へ巻き込む手腕は、さすが百戦錬磨な2人だからこそ。嬉しいくらいにテンションが上がり続けてゆく。
「そろそろこんな時間だね そろそろ帰らないとね」「帰りたくなーい」のやりとりから、最後は、社会ノ窓流盛り上げナンバーの『帰りたくない』へ。気持ちが熱く沸き立つビートの上で、2人はこの瞬間をずっとずっと楽しもうよと誘いかけるように、一緒に歌を交わし楽しもうよと、ライブに触れた人たちを心をハッピーな色に染め上げた。フロアー中から響いた「帰りたくない」の声。この楽しさを永遠に感じたい。たとえ短い時間でもそう思わせてくれる社会ノ窓。その気持ちに触れたら、また楽しみにいきたくなるのも納得だ。

くろいひつじ

トリを飾ったのが、「メンズアイドルで1番過激なユニット」「放牧系ラウドアイドルユニット」と名乗っている、くろいひつじだ。さすが過激さを魅力にするだけある、くろいひつじは『チェキを遺影に』を叩きつけ、フロアー中の人たちから絶叫を導きだせば、舞台前へと呼び入れガンガン騒がせていた。メンバーの唯丸®とななは、つねに煽る姿勢を持って、観客たちの理性をぶち壊していく。サウンドも激しいが、それ以上に感情を破壊する熱いステージングが刺激的だ。途中、フロアーに下りたななも混じえ、観客たちがサークルを描き一斉にケチャをしてゆく場面も登場。観客たちをガンガン巻き込んでゆくそのライブパフォーマンスは、トリを飾るに相応しい存在感と技量だ。
続く『ヒトメボレ?』でも、最初からパワー120%の勢いを持って煽るように歌いだした。なんてエモーショナルなんだ、まるでラウド系ライブの熱狂を味わっている感覚?!。むしろ、リフトが起きるようなアイドルライブの男性版を体感しているような感覚かも。理性を壊し、無邪気に騒ぎ狂える。それこそが、ライブとしてあるべき姿勢。観客たちと一緒にというよりも、観客たちとバトルしながら熱を持った空間を作りあげるくろいひつじ。ヤバいくらい感情をブチ切れさせるステージングが、マジにたまんなく刺激的だ!!
チープスリルなテクノ音が、瞬時にサイコテティックなエレクトロスタイルにバースト。理性のスイッチを瞬時に破壊する『わるいことば』の登場だ。性急で過激なエレクトロ&ラウドな楽曲に身を預け、会場の人たちが激しく身体を折り畳んでゆく。楽曲は過激だろうと、2人の歌がとても親しみやすくつかみを持っている。右へ左へモッシュする観客たちの誰もが最高の笑顔ではしゃいでゆく。この刺激的な空間から逃れたくない!!
最後にくろいひつじは、ふたたび『チェキを遺影に』をぶつけてきた。理由、わかるだろ。一緒にとことんまで騒ごうという呼びかけだ。「ウリャホイ!!」声を上げる唯丸®となな。終盤には、ふたたびフロアーに下りたななも一緒になり、円陣を作りケチャ大会へ。体感型どころじゃない、理性破壊/顔面笑顔崩壊型ユニットのくろいひつじ。このライブ、マジに病み付きになる。

セッション

最後は、出演者たちから訪れた人たちへのひと足早いホワイトデープレゼントということから、各グループの代表が用意したプレゼントを、抽選て引いた番号と同じチケット番号を手にした人がゲット出来る形で行われた。
 最後のセッションコーナーでは、この日出演した10グループが集結(Vir Leyendaは欠席)。一緒に歌ったのが、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』。この日出演したメンバーたちが、次々とマイクをリレーしながら歌唱。緩~い感じでマイクのバトンを渡し歌ってゆくところは、遊び心たっぷりなセッションならではの光景だ。
「Darling! Live」では、毎回最後に出演者たちでセッションを実施。その回ごとにどんな楽曲が飛び出し、みんなではしゃいでゆくのか、その様も、このイベントの楽しさとして毎回注目していただきたい。

次回の「Darling! Live」は…。

 次回の「Darling! Live」は3月19日、渋谷DESEOにて開催。この回より、会場限定オリジナル商品の販売もスタート。会場へ足を運ぶからこそ楽しめる、イケメンたちとの熱狂のライブ。まずは一度体験していただきたい。

TEXT:長澤智典

★ライブデータ★

【タイトル】Darling! Live Vol.10 WHITE DAY SPECIAL supported by DESEO
【日時】2018年3月2日(金)
【会場】SHIBUYA DESEO
【出演者】
くろいひつじ/Vortex/Red Rose/CRIB⑥/FUNtoSTiCK/浮遊する恋、それは。/Vir Leyenda/Astaroid/A-dnis./スペース☆サイダー/社会ノ窓/空想リアリティ
MC:ニシガキ、唯丸®(くろいひつじ)
【お問い合わせ】SHIBUYA DESEO 03-5457-0303 (15:00〜22:00)
■公式URL
http://www.lovemen.top/darlinglive/vol10/


Red Rose Web
http://www.redrose0329.jp/
Red Rose twitter
https://twitter.com/redrose_staff
Vir Leyenda twitter
https://twitter.com/leyenda_tweet
FUNtoSTiCK Blog
https://ameblo.jp/funtostick
FUNtoSTiCK twitter
https://twitter.com/funtostickstaff
社会ノ窓 Web
http://www.music-scene.jp/shamado/
社会ノ窓 Web
https://www.shamado.net/
社会ノ窓 twitter
https://twitter.com/shamadostaff
くろいひつじ twitter
https://twitter.com/staff_bs

-セットリスト-

Red Rose
『一瞬の彼方へ』
『THE NEW GATE』
『Rock,me.Rock you』

Vir Leyenda
『Everybody』
『Here for you』
『Downtown baby』
『Promise you』

FUNtoSTiCK
『EXCURE ME』
『ヒカリ』
『MOVIE』
『夜もすがら君想ふ』

社会ノ窓
『Mr.Comphouce Man』
『ホテルのヒカリ』
『それな♡』
『帰りたくない』

くろいひつじ
『チェキを遺影に』
『ヒトメボレ?』
『わるいことば』
『チェキを遺影に』

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