2018-03-27

カラオケランキングから見る、2010年代の桜ソング5選

コブクロの「桜」、森山直太朗の「さくら(独唱)」、福山雅治の「桜坂」、ケツメイシの「さくら」など、2000年代前半に“桜”を題材とした名曲が多数登場。日本の春を象徴する花としての馴染み深さ、パッと咲いてパパッと散る儚さと美しさ、出会いと別れを想起させる季節感などからテーマにしやすいこともあり、その後も多くのアーティストが“桜ソング”を発表してきました。今年は例年より少し早く桜が咲き、都内ではほぼ満開となり、お花見シーズン真っ只中の現在(3月26日)。ここでは、「お花見の二次会はカラオケへ」という人に向けて、2010年代にリリースされた新し目の桜ソングをセレクト。カラオケランキング上位曲からセレクトしたので、「若い子にモテたい!」という年配の方にもオススメです。

■「桜会」(’10)/ゆず

2010年2月リリース、ゆずの記念すべき通算30枚目のシングル。“桜会(さくらえ)”というあまり馴染みない言葉は造語ではなく、“平安・鎌倉時代に桜の花の咲くころに営まれた法会”を意味する言葉。歴史も感じさせるタイトルが《これからもずっと二人で》と永遠を歌い、《何度でも咲き続けるよ》と桜の強さを歌う歌詞にもぴったりです。また、民族楽器を使用しているという、オリエンタルな雰囲気を持つサウンドは“桜ソング=和テイスト”という常識とは異なるも情緒とスケール感があり、伸びやかで雄大なメロディーがよく映える。カラオケではひとりで歌っても良し、気の合う友達とハーモニーを聴かせるもよし、のびのびと気持ちよく歌える楽曲です。歌ったことはないけど。

■「さくらのうた」(’13)/KANA-BOON

2013年4月リリース、KANA-BOONの1stミニアルバム『僕がCDを出したら』収録、ファン人気も高いこの曲。シンバルのカウントで始まるアッパーなロックサウンドに乗せて、《さくらが好きだとキミは言った》と始まるこの曲で歌うのは、今年もきれいに咲いているさくらに想う、桜よりもきれいなキミとそっとキミに歌った“さくらのうた”の思い出。つい口ずさみたくキャッチーなサビメロは、カラオケで大合唱する姿も想像出来ます。♪だから戻っておいでよ、僕だけの花よぉお〜!の切なくいじらしい叫びも印象的で、カラオケで歌う時は最大の見せ場。諦めきれない昔の彼女や過去にフラれた子とカラオケにいった際、たっぷり気持ちを込めて歌ったら、あの子の気持ちも動くかも!? あまり切なさを前面に出さず、元気に勢いよく歌うのがポイントです。歌ったことはないけど。

■「S.A.K.U.R.A.」(’14) /三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

2014年3月リリース。三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE、12枚目のシングル。桜をテーマにしながら、“和”のテイストを散りばめた重厚かつエッジィなダンスサウンドと男気あふれる歌声がこれまでの桜ソングのイメージを一新する、最新型の桜ダンスチューン。《咲いては刹那に散りゆく運命》と歌う古典のような歌詞は、《咲いて散る桜の消え逝く運命なら》と桜に人生や生き様を重ね合わせ、誇り高き大和魂を世界に捧ぐ壮大な楽曲に仕上がっています。メンバーが殺陣に挑戦した映画仕立ての硬派なMVも必見。カラオケではテンポは速くないので落ち着いて、男らしさを出しながらハイトーンの部分でしっかりキメれば、歌にメリハリが付いてカッコ良くキマります。歌ったことはないけど。

■「サクラあっぱれーしょん」(’14) /でんぱ組.inc

2014年3月リリース。でんぱ組.inc、9枚目のシングル。“未来を明るく照らすなんて、お茶の子さいさいさーい!”がコンセプトの底抜けに明るく楽しい桜ソング。遊び心満載のアップテンポな曲調とキュートな早口ヴォーカルに、否応なしにもテンション上がるこの曲。ありったけの可愛いと楽しいを詰め込んだ楽曲に、桜ソングの現在とアイドルソングの現在を感じます。会場中が「でんぱー!」と声を合わせ、祭り囃子にダンスダンスダンスする姿も容易に想像出来る盛り上がり必至の曲ですが、カラオケで歌うのはなかなか難しそう。でも、女の子がばっちり歌いこなしたら絶対カッコ良いんで、頑張って練習してください。ちなみにライヴではファン考案により、ピンクのサイリウムが会場を埋め尽くすそうなので、上手に歌えるようになったらカラオケにサイリウムを持ち込んで盛り上がれ!

■「千本桜 feat.初音ミク」(’11) /黒うさP

2011年9月にネット上で公開された、黒うさP作詞・作曲・編曲による桜ソング。2012年には好きなボカロ曲ランキング1位、ボカロ史上初となる総合カラオケランキング3位を獲得したこの曲だが。当時、昭和レトロを思わせる世界観や古い言葉遣いの歌詞、壮大な中に和や情緒を感じる曲の良さは理解できても、それをボカロで表現するギャップが一般層に受け入れがたいものだったのも事実。しかしその後、一般層へのボカロの浸透や、まらしぃ演奏のピアノ曲でのCMソング起用、和楽器バンドや小林幸子によるカバーなど、一般層にも届く大きな広がりを見せ、桜ソングの新しいスタンダードとして長く愛される曲となった。今や国民的桜ソングとなったこの曲、お花見帰りにカラオケで大合唱しよう。

TEXT:フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。



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