2022-03-22
umbrella、地元大阪で12周年記念ライヴを開催
奇しくも、朝から雨が降り続く3月18日。
umbrella結成12周年を祝したワンマンライヴ【再生】が、Live House ANIMAにて開催された。
新型コロナウイルス蔓延の影響から、近年は無観客で行われてきたアニバーサリーイベントだが、満を持して今回、3年ぶりの有観客での開催が実現した。
今宵のスタートを飾るのは、今企画にふさわしく“再生”を象徴とする「anima」。
パワフルながら安定感のある演奏と、唯(Vo/Gt)の艶のあるしたたかなヴォーカルが響き渡り、場内を温かく包み込んでいく。
その勢いを加速させるように「ヨルノカーテン」へ続くと、人々は歓声の代わりにタオルを回し、バンドの熱に応えた。
「こんばんは、umbrellaです」という挨拶を一言挟み、すぐさま「軽薄ナヒト」へ。
歌うようになめらかに動くベースラインに、細やかに打ち込まれるドラミング、甘美なカッティングギターと切な気なアルペジオ。
繊細に重なり合うバンドアンサンブルと、歌声から表情、指先に至るまで表現を貫く、唯のヴォーカリストとしての高いパフォーマンス力からは、結成12周年を迎えるバンドさながらのポテンシャルの高さが伺える。
ライトなポップチューンから一転、「Frontier」、「非「情」階段」と、アグレッシブなナンバーを立て続けに展開。
凶暴なまでに重厚なバンドサウンドによって、場内のボルテージは急上昇。
低音のうねりと独特な浮遊感が印象的な「リビドー」もより過激さを増し、攻め立てるような爆音で締めくくられると、大きな拍手が沸き立った。
ストリングスの音色を合図に空間系サウンドで描く美しいロックバラード「管」が始まると、会場はしっとりとした穏やかなムードに。
豪雨の後に訪れる雨上がりを彷彿とさせたのも束の間、迫力のあるパワープレイで圧巻のパフォーマンスを見せる「愚問」、哀愁漂うメロディにぐっと引き込まれる「五月雨」、低音からハイトーンまで唯の歌声が堪能できる「ヤマアラシの涙」の3曲を披露。
有観客ライヴならでは一体感をじっくりと味わうように、観客一人ひとりを見つめながら演奏するメンバーの姿がとても印象的だった。
10曲もの楽曲をノンストップで駆け抜けたところで、唯は「こうしてイベントができるのは、みなさんのおかげです。
12周年をお祝いしに来てくれてありがとう。」と感謝を述べると、少しいたずらな表情を浮かべて「運動していかないかい?」と誘い、後半戦へと突入する。
グランジやハードロックを“歌モノ”として昇華する「叩けば誇り。」、ヘヴィメタルに傾倒した力強いサウンドが輝く「黒猫が通る(Re:arrange)」と、前半とは異なるバンドのダークサイドを展開と共にumbrellaの音楽性の広さを提示する。
さらにバンド史上最もダンサブルなナンバー「Witch?」、美しくも不穏なロングトーンを響かせる「SCAB」と続き、場内のボルテージは最高潮に達する。
凄まじい音圧にも関わらず、飽和することなく一つ一つの音色が耳に届き、酸素を取り入れる隙間がないくらいに、体内が音で満たされていく。
その感覚は画面越しのオーディエンスにもきっと伝わっていただろう。
“気持ち良くライブができる環境を”という思いから、これまでの12年間、umbrellaは急ぐことなく、一つ一つの音楽にじっくり時間をかけて育ててきた。
発起人である唯は、「長続きするとも思ってなかったし、引退も視野にいれていた」と吐露した上で、現メンバーでこうして12周年を迎えることができたことを幸せそうに語り、これまでの思い出を掬い上げるように、一つひとつの言葉を丁寧に紡ぎながら「レクイエム(Re:arrange)」を歌い上げた。
その後、メンバーそれぞれが12周年を迎えることへの想いを語ったのち、4か月連続のデジタルリリースとリリースに伴うワンマンライブが告知されると、拍手が巻き起こった。
祝福ムードのまま、心地良い疾走感で明るい未来を歌う「アラン」が始まると、観客はシンガロングで応えるかわりに、ハンドクラップで返し、最後まで一体感を絶やさないまま、ライブは終演した。
4ヶ月連続デジタルリリースの第1弾楽曲「群」は、6月6日にリリース。
それに伴うワンマンライブ【愚者-guha-」は同月26日、大阪南堀江 Knaveで開催される。
チケットは絶賛発売中で、詳細はホームページにて公開されている。
PHOTO:おにてん
TEXT:宮谷行美
umbrella 12th Anniversary ONEMAN 【再生】
2022年3月18日(金)Live House ANIMA
SETLIST
SE アマヤドリ(Re:arrange)
1 anima
2 ヨルノカーテン
3 軽薄ナヒト
4 Frontier
5 非「情」階段
6 リビドー
7 「管」
8 愚問
9 五月雨
10 ヤマアラシの涙
11 叩けば誇り。
12 黒猫が通る(Re:arrange)
13 Witch?
14 SCAB
15 レクイエム(Re:arrange)
16 アラン
≪リリース情報≫
■umbrellaデジタルシングル「群」
2022年6月6日より各配信サイト、サブスクリプションサービスにて配信開始
≪ライヴ情報≫
■ umbrella「群」 release ONE MAN 【愚者gusha】
2022年6月26日(日)大阪南堀江knave OPEN 18:00 / START 18:30
【チケット料金】前売3600円 当日4100円 ※税込、ドリンク代別
【チケット前売】 イープラスプレオーダー https://eplus.jp/sf/detail/3596600001-P0030001
【受付期間】3月19日(土)10:00~4月9日(土)23:59
【入金期間】4月11日(月)13:00~4月13日(水)21:00
【チケット一般発売】4月20日(水)10:00発売
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3596600001-P0030001
【入場順】1.プレオーダー 2.イープラス一般 3.当日券
【配信チケット発売中】https://twitcasting.tv/umbrella_data/shopcart/143003
※2022年7月10日(日)まで販売
【配信チケット料金】3000円※税込
■春生誕祭 【アマヤドリ-小躍-】
2022年4月24日(日)北堀江club vijon OPEN 17:30 / START 18:00
【出演】 umbrella/LONE
【チケット料金】前売3500円 当日4000円 ※税込、ドリンク代別
【チケット前売】 イープラスプレオーダー 受付終了
【チケット一般発売中】TIGET https://tiget.net/events/168236
【入場順】1.イープラスプレオーダー 2.TIGET 3.当日券
umbrellaオフィシャルサイト http://xxumbrellaxx.com/
umbrellaオフィシャルTwitter @umbrella_DATA
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歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者