2016-03-29

話題のビジュアル系バンドが熱いバトル!!「ヴィジュアル刑事Z」公開収録番組の模様をレポート!!

 現在ミュージック・ジャパンTVで放送中、The Benjaminのミネムラアキノリ刑事とツブクマサトシ巡査が、話題のヴィジュアル系バンドたちを取り調べては、バンドの魅力を伝えてゆくのが「ヴィジュアル刑事Z」という番組(月2回放送。リピート放送も同内容を7回程度実施。詳しくはhttp://www.mjtv.jp/lineup/visual_deka_z/)へ。
最近では、ミネムラアキノリ刑事みずから主催のもと、番組収録も兼ねた公開ライブイベントも定期的に開催中。3月18日(金)にも、4月放送用のライブシューティングを兼ねたイベントミュージック・ジャパンTV「ヴィジュアル刑事Z」& BadeggBox presents「BATTLE FEVER TOUR 2016春&一斉検挙 VOL.03」を渋谷REXで行った。出演したのは、怪人二十面奏/The Benjamin/RUVISH/マイナス人生オーケストラ/Ligの5バンド。最後には、出演者が舞台上へ集合し、セッション大会も実施。前編を4月1日(金)より、後編を4月16日(土)より放送。ここでは、当日のライブの模様をお伝えしよう。

 Lig

 『リフレイン』を通し、ド頭から頭振り乱し手の花咲かせる風景を描き出したのがLig。激しい演奏をぶつけるとはいえ本来が歌物バンドのように、ライブならではの臨場感を覚えながらも、歌に心は奪われていた。
「今日は、みなさんの愛を全部食べちゃいますので、たくさんの愛をください」。観客たちのハートを奪おうと投げかけた、ドキドキとした嬉しい胸騒ぎ抱かせる『自己中心希望観測的恋愛論』。激しくもカラフルに弾け飛ぶダンスロックナンバーがにやついた笑顔浮かべさせれば、気持ちも浮き浮きとはしゃがせてゆく。
 「お祭騒ぎしようぜー」の声に続いたのが、場内へ荒れ狂う夏祭りの風を連れてきた『恋HAMABI』。歌メロに切なさも含みつつ、基本は「踊らにゃ損損」な賑やかモード。自由奔放に弾ける演奏に合わせ、会場の人たちも手を振り大はしゃぎ。この熱気、ばっちり楽しさを連れてきた。
キラキラとした輝き放つ『スクラッチ』に合わせ、ときめいた昂揚を実感。最後の『ヒトリゴト』でも、爆裂したダンスロックをブースト。甘い表情見せながらも、Ligは熱狂で観客たちを魅了し続けてくれた。

 マイナス人生オーケストラ

場内のあちこちで輝くリングライトの光。マイナス人生オーケストラの自己啓発公演は、痛い心をチクチク刺激する『ゴスロリを脱いでも』からスタート。開放的な歌なのに演奏自体が畳みかける激しさを持っているせいか、笑顔で騒ぎながらも、圧倒的なパワー感へ身体はグイグイ引き寄せられていた。
「おっぱい揺らせ!!」、自身の胸に手を当てながら身体をぐいぐいシェイクさせた『バリバリバリア』。終始上げな演奏をぶつけ、一緒に騒いでこそという空気を彼らは場内に作りあげていた。その楽しさへ参加してこそ、一体化した興奮が得れるということ。まさに、「最高ですかー!!」「最高です!!」な気分だ。
タオル振りながら飛び跳ねずにいれない昂揚を与えたのが、哀切歌物ダンスロックナンバーの『少女、時々 雨。』。途中にはMIXも登場。ビジュアル系ライブにMIXを筆頭にヲタ芸の数々を持ち込んでくるとは、やるじゃない!!。サビ歌の、昂揚した哀切な歌声が胸をキュンと疼かせたことも伝えておこう。
高度過ぎる?!白けたMCも魅力の一つ?!。「断罪!!」コール飛び交う激熱アジテーションソング『日本劣等!』を通して作り上げた暴れの空間。最後に飛び出した『不幸自慢』でも場内に暴れ祭りな風景を描き、熱狂渦巻くライブを見せてくれた。

 怪人二十面奏

 怪人二十面奏の登場と同時に、場内の空気は、一気に妖しい場末の宴の空間に変貌。飛び出したのが、胸掻きむしる哀切浪漫な『愛憎悪』。昭和な歌謡ムード携えた歌が、触れた人の心を痛く切なく縛ってゆく。何時しか、涙導く歌から離れたくない気持ちへ。心に痛い恋の傷を隠している人ほど、怪人二十面奏の歌は、あなた自身をきつい愛を持って抱きしめてくれるに違いない。
一転、『蝶』が痛い心の傷を背負いながらも勢い良く駆けだした。気持ちを揺さぶる荒々しい歌と演奏は、激しくむせび泣く情熱をそのまま投影したかのよう。
身体をグサグサと切り刻むよう凛々しい演奏が飛び出した。『デカダンスゴーゴー』を通し、スリリングな昂揚覚える宴へと怪人二十面奏は連れ出した。自然と身体が揺れていく。いや、その身を揺らし嬉しく熱気へ溺れていたくなる。
ふたたび場内に生まれた、心を哀切な涙で染め上げる想い。影を背負った哀愁浪漫歌『嘘憑きと盲目と』が、傷ついた心を、同じ痛みを持って優しく抱きしめてくれた。このズキズキとした痛みなら、いくらでも溺れていたい。
走り出した『想望カルト』の演奏に身を寄り添っていたら、何時しか流れる涙さえ喜びに変わっていた。止めどなく涙はあふれるのに、その涙を、歌を通して彼らに拭ってもらえていると、安堵覚える微笑み浮かべながら泣き続けていたくなる。涙枯れるまで彼らの歌に手を繋いで痛(いた)くなる。

 The Benjamin

 プレイボールの合図と同時に勢い良く駆けだした演奏。プレイボーイ?!なThe Benjaminのメンバーたちが届けたのは、頭からっぽにはしゃぎたくなるロックンロールなパーティミュージック。『バッターボックス』の演奏に身を預け、何時しか気持ちは二塁へ三塁へ走り続けていた。止まんないよ、この興奮が。この試合、めっちゃ魂を熱く燃やしてくれるんじゃない?!
心地良いビートポップの洗礼を浴びたら、身体のワクワクが止まらなくなっていた。『ブレーキ』が、ますます感情を制御不能にしてゆく。興奮した気持ちは、速度が上がり続けていくばかり。もう、ブレーキが壊れちゃって止まれないんだよ。
ゲストダンサーとして、ゆっけ君と小川君が登場(この日の出演バンドの誰とは言いませんが)。『BATTLE FEVER』は、The Benjamin流モッシュナンバー。何時も以上に凛々しい演奏と煽りを加えた表情だ。サビではダンサーたちが場内へ飛び込み、観客たちと一緒に場内へサークルモッシュを作りあげていた。まさかまさかの若者バンドらしい武器を身につけてきたとは、The Benjamin恐るべし。この楽しさ、ぜひ一緒にFEVERしてください。
熱した勢いのまま、演奏は『ベーゼ』へ。ヤバい、ワクワクが止まらない、くしゃくしゃな笑顔で表情がだだ崩れ状態だ。きっと、こんなにも絶頂抱いた気持ちで接吻交わしたら、めっちゃ熱狂に溺れ、イキまくっちゃうんだろうなぁ。
身体中に優しい光を射し込んだ『SORA』。なんて清々しい気分を与えてれくる歌なんだろう。密閉したライブハウスという空間なのに、青空の下で紫外線浴びながら跳ね続けてゆく気分だった。最後の『バスストップ』まで、The Benjaminは病み付きになる極甘なロックンロールパーティを届けてくれた。

 RUVISH

 この記事を目にする頃には、RUVISHはこの世に存在していない。この日と翌日のライブを持ってRUVISHは解散した。だからこそ、その雄姿をここに刻んでおこうと思う。
 テンション高いスリリングな『R.I.P High R.I.P』を突き付け、場内へモッシュや折り畳みの風景をRUVISHは描き出した。タオル振り回し熱狂し続ける観客たち。最初からライブはバトルモード満載だ。シンフォニック&ハードな『Majestic』に乗せ、場内を熱狂の暴れダンス空間にRUVISHは染め上げてゆく。火がついた熱狂は、天井知らずで上がってゆくのみ!!
情熱的な想いを沸き上がる感情のままに吐きだしたのが、緩急のドラマ描いた『サクラ咲く夏』。熱い想いがダイレクトに胸を掻き乱していた。
ライブは熱狂モードへ、ふたたびシフト。凛々しく、キリキリとした攻撃的な音を突き付けせまってきた『idolize』。最後に叩きつけた『Egoist』でもRUVISHは、高ぶった感情へさらに情熱を注ぎ込み、忘れたくない熱狂をこの空間に刻んでいった。終始、 全力で気持ちをぶつけ暴れ続けていたファンたち。バンドは解散しても、そのときに感じた想いは、触れた人が忘れずにいる限りは心の中で生き続けてゆく。


 最後にRUVISHを囲む形で、ミネムラ刑事とツブク巡査を筆頭にLig/マイナス人生オーケストラ/怪人二十面奏/The Benjaminと仲間たちが舞台に登場。RUVISHの『LOVERS』を全員で大セッション。仲間たちやヘァンたちと一緒に舞台で歌を通して想い交わしながら、途絶えない関係を、楽しさへ身を包みながら感じあっていた。この模様、ぜひ「ビジュアル刑事Z」内の放送を通して味わっていただきたい。
                                        

「BATTLE FEVER TOUR 2016春」は、4月に宇都宮/大阪/名古屋でも行なわれる。この楽しさが現地へ向ったときは、ぜひ楽しいの輪に加わってみては如何だろうか?!


PHOTO:畑本友裕
TEXT:長澤智典


ヴィジュアル刑事Z Web
http://www.mjtv.jp/lineup/visual_deka_z/
http://v-deka-z.net/

Lig
http://lig-web.com/
マイナス人生オーケストラ
http://moushinitai.com/koujichuu.html
怪人二十面奏
http://k20.jp/
The Benjamin
http://thebenjamin.jp/
RUVISH
http://ruvish.com/

―セットリスト―

Lig
『リフレイン』
『自己中心希望観測的恋愛論』
『恋HAMABI』
『スクラッチ』
『ヒトリゴト』
                                              
マイナス人生オーケストラ
『ゴスロリを脱いでも』
『バリバリバリア』
『少女、時々 雨。』
『日本劣等!』
『不幸自慢』

怪人二十面奏
『愛憎悪』
『蝶』
『デカダンスゴーゴー』
『嘘憑きと盲目と』
『想望カルト』

The Benjamin
『バッターボックス』
『ブレーキ』
『BATTLE FEVER』
『ベーゼ』
『SORA』
『バスストップ』

RUVISH
『R.I.P High R.I.P』
『Majestic』
『サクラ咲く夏』
『idolize』
『Egoist』
『LOVERS』

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